UK — The Register
データセンターが停電したら非常用発電機が作動するはずだ。ロンドンのGoogleではそれが起きなかった
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Google Cloudのロンドンのデータセンターで2026年10月に起きた停電では、非常用発電機が動きませんでした。その原因は、発電機を自動で起動させる制御装置(PLC)の設定ミスだったと Google が説明しています。
何が起きたのか
2026年10月20日、Google Cloudのロンドンの施設(europe-west-2-b)で停電が起きました。電気を送る外部の地下ケーブルが壊れ、そのとき別の送電線も点検で止まっていました。無停電電源装置(UPS)は動きましたが、非常用発電機が起動せず、電気が途切れました。その結果、LloydsやHSBC、Royal Mailなどのサービスに影響が出ました。
数字で見るポイント
- 障害の日は2026年10月20日です。
- UPSは、電力網から電気が切れても約5分間は機器を動かせると説明されています。
- 施設には2本の独立した送電線(AとB)があります。Bの遮断器は修理のため開いたままでした。
- Googleは2件の改善作業(アクション項目)を挙げています。
この話の前提
データセンターは、インターネットのサービスを動かす大きな建物です。停電に備えて、UPSと発電機の二段構えで電気を守ります。UPSはすぐに電気を送る短期のバッテリーで、発電機は長く電気を送るための装置です。PLCは機械を決められた手順で動かす制御用のコンピューターです。今回は、このPLCが「電気が来ている」と誤って判断し、発電機に起動の合図を送りませんでした。
なぜ重要なのか
大手のクラウド会社でも、小さな設定ミスが大きな停電につながることがわかりました。データセンターは、電気が止まったときに備えた仕組みが本当に働くかを、事前にしっかり試す必要があります。今回の件は、多くの企業のサービスを支える基盤の弱さを示す例です。
今後の注目点
- Googleが進めると言っている、障害時に顧客へ素早く知らせる仕組みができるかどうか。
- インフラの障害を想定した試験を、会社全体のサービスで広げるという計画の進み具合。
- 同じような制御の設定ミスが他の施設で見つからないかどうか。
用語解説
- PLC
- 機械や設備を決まった手順で動かす制御用のコンピューターです。
- UPS
- 無停電電源装置です。停電したとき、短い時間だけ機器に電気を送ります。
- Google Cloud
- Googleが提供するクラウドサービスです。企業がサーバーやデータを使えるようにします。
- europe-west-2-b
- Google Cloudのロンドンにあるデータセンターの区画(アベイラビリティゾーン)の名前です。