US — Ars Technica
地球のマントルの対流が「グレート・アンコンフォーミティ」を生んだ可能性
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地球の深い内側でゆっくり動くマントルが、グランドキャニオンにある「大きな地層の空白」を作ったかもしれない、という研究です。
何が起きたのか
グランドキャニオンの岩には、時間が抜け落ちたように見える境目があります。下には古い結晶質の岩、上には生命が多様になり始めた頃の砂岩があります。研究者のフラメントさんらは、この大きな空白は地球の深部からの力で削られたと考えています。マントルの熱い岩がゆっくり動き、大陸を数億年かけて押し上げ、氷河がそれを削ったそうです。その後、大陸は沈み、新しい堆積物がその傷を埋めました。
数字で見るポイント
- 空白の長さは約2億年から10億年以上まで幅があります。
- 北米で見つかる空白の上にある最も古い堆積物は、約6億3500万年前から4億8200万年前です。
- 約7億2000万年前から6億3500万年前の間、氷河は熱帯にまで達しました。
- 氷河は川よりも約10倍、岩を削る力が強いとされています。
これまでの有力な説
これまでは、氷河による侵食が有力な説でした。全地球が凍ったとする「スノーボールアース」という考えもあります。しかし、全地球が凍ったのなら、この空白は世界中で見つかるはずです。実際には、北米を中心に一部の地域でしか見つかっていません。
なぜ大事なのか
地層の空白は、地球の過去を読み解く手がかりを失わせる大きな穴です。この研究は、その穴が地球の内側の動きによって生まれた可能性を示しています。地球の表面と内部がつながって動いていたことを知る助けになります。
今後の注目点
- ほかの地域でも同じような空白が、マントルの動きで説明できるかどうかの検証。
- 大陸の上下運動を示す、より多くの地質データの発見。
用語解説
- マントル
- 地球の地殻の下にある厚い層で、熱い岩がゆっくり動いている部分。
- 堆積物
- 水や風によって運ばれ、重なって積もった砂や泥などのこと。