US — Ars Technica
NASA、ハッブルを確実な終焉から救うためのアイデアを再び募集
宇宙2分で読めます
NASAは、宇宙望遠鏡ハッブルを高い軌道に戻す、または安全に大気圏へ落とすための案を民間企業から募集しています。ハッブルは今のままだと、2030年代前半から半ばに地球の大気に落ちて燃え尽きる見込みです。
何が起きたのか
NASAは木曜日に「情報提供依頼(RFI)」を出しました。民間企業に、ハッブルを押し上げる、整備する、または安全に落下させる方法を聞くものです。回答の締め切りは11月30日です。NASAはまだ、救出ミッションを買うとは決めていません。まずはどの会社が関心を持っていて、いくらかかり、実現できそうかを知りたいのです。
数字で見るハッブル
- 打ち上げから36年、宇宙を回り続けています
- 最後に高度を上げたのは2002年で、スペースシャトル コロンビア号が整備に訪れたときです
- 現在の高度は約292マイル(約470km)です
- NASAの求める目標高度は約373マイル(約600km)以上です
- このまま放置すると、2033年か2034年ごろに大気圏へ落ちると予測されています
なぜ高度が下がるのか
ハッブルには自分で向きや高さを変えるための推進装置がありません。そのため、地球の薄い大気の抵抗で少しずつ高度が下がります。2009年の最後のシャトル整備では高度は上がらず、2011年にシャトルが引退すると、押し上げる手段がなくなりました。2002年から現在まで、高度が下がるのに24年かかっています。
なぜ大切なのか
ハッブルは、宇宙の遠くの姿を映し出してきた有名な望遠鏡です。もし落下すれば、この観測ができなくなります。一方で、宇宙の機械を別の会社が安全に救う挑戦は、今後の宇宙開発にも大きな意味があります。ただし、ハッブルを傷つけずに近づく技術は難しく、本当に実現できるかは今後の回答で分かります。
今後注目したいこと
- 11月30日の締め切りまでに、どの企業が応募するか
- 救出や整備にかかる費用の見積もり
- NASAが実際に救出ミッションを発注するかどうか
- 太陽の活動によって落下時期の予測が変わるかどうか
用語解説
- NASA
- アメリカの宇宙開発を担う政府機関です。