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NVKE:エヌビディア、独自のKubernetesエンジンをプレビュー公開
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Nvidia は、GPU データセンターを運営する会社がお客さまに Kubernetes を管理サービスとして提供できる新しいツール「NVKE」を、GitHub でプレビュー公開しました。
何が起きたか
Nvidia は「NVKE」という新しい Kubernetes エンジンを GitHub でプレビュー公開しました。GPU データセンターの運営者は、これを使ってお客さまに Kubernetes を管理サービスとして提供できます。AWS の EKS に似た仕組みです。お客さまから依頼があると、中央の管理クラスターが物理サーバー(ベアメタル)上に別々の Kubernetes クラスターを作ります。コードは Apache 2.0 ライセンスで無料ですが、Nvidia はまだ本番運用には勧めていません。
主な数字と事実
NVKE の仕組み
NVKE はまず GPU やファブリックのソフトウェアを入れずにサーバーを準備します。その後、Nvidia の GPU Operator がドライバーなどの関連ツールを入れます。設定の手順書は Nvidia の AI Cluster Runtime が用意します。運用者は nvkectl というコマンドラインツールか、NVKE の REST API で操作します。API を使ってノードプールを増やしたり、Kubernetes を更新したりもできます。高可用性と更新のために、NVKE は仮想 IP アドレスを必要とし、それを kube-vip で設定します。
なぜ重要か
NVKE は、Nvidia がハードウェアとソフトウェアを一式まとめて、AI サーバーを動かす際の標準にしたいという狙いを示しています。ただし、このプレビュー版にはまだ弱い点があります。セキュリティの役割分担がないため、許可された利用者なら誰でもどのクラスターも作成・削除できます。新しい NVKE への安全なアップグレード方法や、管理クラスターのバックアップと復元方法も、まだ検証されていません。試す会社は、先に自前の TLS 暗号化とログイン確認を追加すべきです。
今後注目すべき点
- Nvidia が API にロールベースのアクセス制御を追加するかどうか。
- 本番利用の前に、安全なアップグレードとバックアップの方法が提供されるかどうか。
- NVKE が、コントロールプレーンを Pod として動かすオープンソースのツール Gardener や Kamaji と比べてどうなるか。
用語解説
- Kubernetes
- 多数のサーバーやコンテナを自動で動かし、管理するためのソフトウェアです。
- GPU
- AI の計算などで大量の並列処理を行うための画像処理用のチップです。
- NVKE
- Nvidia が公開した、GPU サーバー上に Kubernetes を提供するための新しいエンジンです。
- etcd
- Kubernetes がクラスターの設定や状態を保存するためのデータベースです。
- TPM 2.0
- サーバーの安全性を確かめるために使う、セキュリティ用のチップの規格です。
- kube-vip
- 複数のサーバーで仮想 IP アドレスを共有し、高可用性を実現するためのツールです。