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NASAのスウィフト望遠鏡、20年以上の研究を終え間もなく大気圏で燃え尽きる
宇宙2分で読めます
NASA(アメリカ航空宇宙局)のX線・紫外線望遠鏡「Swift(スウィフト)」が観測をやめました。高度が下がりすぎたため、数週間以内に地球へ落ちる見込みです。
何が起きたのか
Swiftは高度275キロメートルより低いところを飛んでいます。上空に薄く残る空気の抵抗で速度が落ち、宇宙の対象を安定して狙い続けることが難しくなりました。観測データは10月20日に取得されたものが最後です。NASAは観測の停止を発表し、Swiftは数週間以内に地球へ落ちると見られています。高度を上げるための救助計画も失敗しました。
数字で見るSwift
- 2004年から地球の周りを回っています。
- もともとの本来の任務期間は2年でした。実際には、その10倍以上の期間働きました。
- 2,000回以上のガンマ線バーストと、1,400個以上の超新星を観測しました。
- 観測データをもとに、約7,000本の科学論文が生まれました。
- 全データの大きさは約12テラバイトです。
Swiftとは
Swiftは、ガンマ線バーストを見つけるために作られた望遠鏡です。ガンマ線バーストとは、宇宙で起きる非常に明るい爆発のことです。Swiftの大切な役割は「早期警報」でした。爆発を見つけるとすぐに地上の望遠鏡へ知らせ、各地の望遠鏡が素早く観測できるようにしていました。2018年には、亡くなった主任科学者ニール・ゲレルズの名前が付けられました。高度が下がり続けたため、アメリカの企業Katalystが記録的な速さで宇宙船を作り、打ち上げました。この宇宙船は、Swiftを高い軌道へ押し上げるためのものでした。しかし、救助は作業を実際に始める段階まで進まず、8月に失敗が発表されました。
なぜ大切なのか
Swiftは、新しい目標へ非常に速く向きを変えられる点が特別でした。ほかの望遠鏡では、同じことをするのにもっと長い時間がかかることが多いです。そのため、宇宙で最も大きな爆発の一部を素早く追いかけられました。Swiftが残した発見とデータは、今後何年も研究者の助けになると考えられます。
これから注目すべき点
- Swiftが大気へ落ちる時期と場所はいつ、どこになるのか。
- 落下の途中で、どの部品が燃え尽きずに地上まで届くのか。
- 科学者たちが、約12テラバイトに及ぶSwiftの全データをどう使っていくのか。
用語解説
- Swift
- NASAの宇宙望遠鏡で、宇宙の爆発などを観測するために使われてきました。
- NASA
- アメリカの宇宙開発や宇宙研究を担当する政府機関です。
- Katalyst
- アメリカの企業で、Swiftを高い軌道へ押し上げる救助用の宇宙船を作りました。
- ガンマ線バースト
- 宇宙で起きる、非常に明るく短い爆発のことです。