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EUVなしで半導体を作る中国のトレードオフ
半導体2分で読めます
中国の半導体メーカーは、米国の規制で買えないEUV露光装置を使わずに、先端チップを作る方法を見つけつつあります。ただし、コストが高く、良品の割合が低く、時間もかかります。
何が起きたのか
中国のチップ会社は、EUVを使わずに先端チップを作る方法を進めています。EUVは、シリコンの上に非常に細かい回路を印刷する機械です。米国の制限により、中国はこの機械を買えません。そこで中国企業は、主に古いタイプの機械であるDUVを使っています。UBSのアナリストは、中国は約2004年のASMLと同じ段階にあるようだと述べました。ASMLはオランダの会社で、これらの機械を作っています。
数字で見る中国の現状
- 2012年から2026年の間に、中国のチップメーカーはDUV機械を約343台集めたと、Centre for Technology & Statecraft(CTS)の報告にあります。
- そのうち270台は、ASMLの「Twinscan NXT:1980i」です。解像度は38nmです。
- マルチパターニングで7nmから5nmに進むと、製造工程が約20%増えるかもしれないと、ロイターは伝えています。
- 中国は今年約5台、来年約20台のDUV機械を作る計画だと、The Informationは伝えています。
これまでの流れ
ファーウェイのKirin 9000Sチップは、2023年発売のMate 60 Proに入っていました。このチップはSMICが、EUVを使わずに第2世代の7nm工程で作ったものです。8月には、TechInsightが、SMICはDUV装置で5nm技術に近い密度まで進めたと述べました。中国はまた、国が支援するスタートアップ、上海玉量生科技(Shanghai Yuliangsheng Technology)の助けを得て、自前のDUV機械作りも始めています。
なぜ重要なのか
DUVは193nmの光を使い、EUVは13.5nmの光を使います。とても小さい部品を作るには、工場は一つの回路の型を、より簡単な型に分けて、印刷工程を何度も繰り返す必要があります。これにはコスト、手順、そしてミスの機会が増えます。専門家によると、最初は費用が似ていても、DUVで4回以上の露光が必要になると、EUVの方が安くなるそうです。手順が増えるたびに線の太さや位置合わせにずれが出て、良品の割合が下がることがあります。中国にとっては、前に進み続けられるけれども、より高い代償を払うことを意味します。
今後注目したい点
- 中国国産のDUV機械が、今年約5台、来年約20台という計画どおりに作られるか。
- SMIC、Hua Hong Semiconductor、CXMTが、生産を増やすのに十分な機械を手に入れられるか。
- マルチパターニングが広がるにつれて、チップの良品率が上がるか。
- EUVや関連装置に対する米国の規制が変わるか。
用語解説
- EUV
- 極端紫外線を使い、非常に細かい回路を作る最新の露光装置。中国は米国の制限で買えない。
- DUV
- 193nmの光を使う、より古いタイプの露光装置。中国が主に使っている。
- ASML
- オランダの会社で、EUVやDUVなどの露光装置を作っている。
- SMIC
- 中国の大手半導体受託製造会社。チップを作って他社に供給する。