UK — The Register
NHSの情報漏えい相談窓口、職員に「大きな精神的負担」
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イギリスの医療機関NHSのロイヤル・コーンウォール病院トラストで、職員の病欠データが外部に漏れました。その対応にあたった電話相談窓口の職員が、強い精神的な負担を受けたという報告書が出ました。
何が起きたのか
2023年2月、病院が情報公開請求への回答としてExcelファイルを公開しました。ファイルには病欠の記録などが残っていて、ピボットテーブルという機能を使うと中身が見えてしまいました。2025年11月に一般の人がこの漏えいを見つけ、病院は報告しました。その後、急いで電話相談窓口が設けられました。報告書では、窓口の職員が怒りや悲しみを持つ電話に次々に対応し、とても大きな心の負担を抱えたと指摘しています。
数字で見る主な事実
- 漏えいの影響を受けた人は8,003人です。
- そのうち7,715人が病院の職員、288人が病院の外で働く人です。
- 窓口は当初2週間の予定でしたが、結局2026年2月まで11週間続きました。
- 職員は前日に知らされ、台本が届いたのは窓口が開く約30分前でした。
なぜこうなったのか
情報公開請求とは、市民が役所や病院に情報の開示を求める制度です。公開する資料から個人情報を消す作業が不十分だと、人の情報が漏れることがあります。今回は、担当者が見えない部分に気づけなかったことが原因とみられます。なお、窓口で電話に出た職員の多くは、窓口の仕事を始めてから自分の情報も漏れていたと知りました。
なぜ大切なのか
この話は、個人情報を守る仕事だけでなく、それを支える人の心も大切だと示しています。急な対応を任された職員は、訓練も手順もないまま、暴力や虐待の心配がある相談にも判断を迫られました。報告書は、こうした負担を軽く考えてはいけないと伝えています。今後、公共機関がデータ漏えいに備える方法を見直すきっかけになるでしょう。
用語解説
- NHS
- イギリスの国民保健サービスで、国が運営する公的な医療制度です。
- ピボットテーブル
- Excelで大量のデータをすばやく集計し、並べ替えて見られる機能です。
- Excel
- マイクロソフトの表計算ソフトで、表やデータを作って計算できます。