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ロックダウンモードを回避:Calif.ioの最新エクスプロイトの仕組み
セキュリティ2分で読めます
セキュリティ研究者のステファン・エッサー氏は、Apple の高セキュリティ設定「ロックダウンモード」を回避する iPhone の脱獄(ジェイルブレイク)を示しました。さらに、この攻撃はソフトウェア更新後も電話に残ると主張しています。
何が起きたのか
セキュリティ研究者のステファン・エッサー氏(チーム Calif.io)は、最新の iPhone で動く脱獄の仕組みを見せました。脱獄とは、持ち主が望まない形で電話を深く操作できるようにする不正な手法です。この方法は、ロックダウンモードをオンにしていても動きました。攻撃のデモでは、細工された PDF ファイルを使いました。そのファイルは Safari か AirDrop で開かれ、ユーザーはファイルを開くだけでよいとされています。
主な数字と事実
- 現在のすべての iPhone で、iOS 27.0.1 まで動作するとされています。
- iOS 27.2 に更新しても、攻撃の仕組みは電話に残ります。この更新では、使われた欠陥は直されています。
- デモ中、ロックダウンモードはずっとオンでした。ただし、エッサー氏は動画でそれを示していません。
- Apple のメモリ保護(MTE。Apple は MIE と呼びます)は、ロックダウンモードがオンのときだけ Preview アプリで有効です。それでも Calif.io のチームはこの保護を回避できました。
ロックダウンモードとは
ロックダウンモードは、非常に高度なスパイウェアの標的になりうる人を守るための Apple の機能です。スパイウェアは政府向けに売られることも多いです。攻撃者がよく使う機能を止めるため、メッセージやメールの一部の機能も使えなくなります。Apple は去年の春、傭兵型スパイウェアがこの機能を突破したことはないと述べました。しかしエッサー氏は、こうした主張は慎重に見るべきで、ほとんどは宣伝だと考えています。また、ロックダウンモードでも攻撃を完全に防げるわけではなく、攻撃者が手順を増やす必要があるため、コストが上がるだけだと話しています。
なぜ重要なのか
高いセキュリティを売りにした機能にも、すき間があることを示す話です。エッサー氏によると、機器は非常に多くの種類のメディアやファイルを読み込みます。PDF ファイルは安全に解析するのが難しいものです。もし更新で弱点が直らなければ、ユーザーが新しいソフトを入れても攻撃が残る可能性があります。Apple が直すまで、高度な攻撃の標的になりうる人にはリスクが残ります。
今後の注目点
- Calif.io が技術的な詳細を送った後、Apple が残り続ける弱点を直すかどうか。
- Apple が、ロックダウンモードの外でメモリ保護(MTE/MIE)をいつ有効にするかを変えるかどうか。
- Apple が、ロックダウンモードの宣伝が誤解を招くというエッサー氏の主張に応えるかどうか。
用語解説
- MTE
- メモリの不正な読み書きを見つけて防ぐ保護機能。Apple は MIE と呼んでいます。
- 文書を、どの機器でも同じ見た目で表示できるファイル形式。
- Calif.io
- セキュリティ研究を行うチーム。今回の脱獄を示した研究者が所属しています。