UK — The Register
病院が重病の医師に、個人的な、えー、楽しみのための特別なPCを与えた
セキュリティ1分で読めます
病院のサポート担当者が、ある医師の私用のための特別なPCを用意するよう上司から命じられた、という体験談です。読者から寄せられた「On Call」という連載のひとつです。
何が起きたのか
「Mason」と名乗る読者は、以前ある病院の研究室でITサポートを担当していました。研究室の一つは、世界有数の臓器移植研究者の医師のものでした。この医師は、アダルトコンテンツを頻繁に見ていたため、PCにマルウェア(悪意のあるソフト)が何度も入りました。Masonは何度もそれを掃除しました。病院の規則に違反する行為でしたが、医師の地位が高く、経営陣は何もしませんでした。
その後の流れ
病院がサイバー攻撃の一種であるワーム(自分で広がるマルウェア)に襲われました。調べると、感染の元はこの医師のPCで、そのとき医師は私用の閲覧をしていたことがログに残っていました。本来なら懲戒処分になるはずでした。しかし医師はIT部門と取り決めを結び、私用には専用のPCだけを使い、仕事だけに職場のPCを使うことになりました。
数字で見るポイント
- 医師の私用PCは、廃棄予定のPCを修理して用意された
- Masonが掃除をした回数は、ときには1週間に何度もあった
- 専用PCに変わった後は、掃除は1年に1回程度に減った
- Masonは後に病院を退職した
なぜ大切なのか
この話は、偉い人だからといって規則が守られないと、組織全体が危険にさらされることを示しています。マルウェアの被害、訴訟のリスク、IT部門の時間の浪費につながります。実際、後に大学院生たちが訴訟を起こし、その専用PCが病院が問題を知っていた証拠の一つになったと言われています。
今後注目すべき点
- この体験談は読者の投稿に基づく話で、記事中の内容は執筆者の証言であること
- 病院や医師に関する裁判の進み具合
- 医療機関でのIT規則や内部監査の見直しがあるかどうか
用語解説
- On Call
- The Registerの、読者が寄せたITサポートの失敗談や苦労話を紹介する週刊コーナーです。