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同じAIリクエストでも、テキサスではスウェーデンの8.5倍のCO2を排出する
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スウェーデンのAI会社Berget AIが、AIへの1回の依頼ごとに出るCO₂(二酸化炭素)を計算する無料の方法を公開しました。同じ依頼でも、場所によって排出量が大きく変わることを示しています。
何が起きたのか
Berget AIは、研究機関や非営利団体と一緒に、AIの1回の依頼ごとの排出量を計算する方法をオープンソースで公開しました。計算方法は誰でも無料で使えます。同社は、他社も依頼ごとの排出量を報告してほしいと考えています。そうすれば、買う側が数字を比べて、排出の少ないサービスを選べるからです。
数字で見ると
- 同じAIモデル「Kimi K3」の1回の依頼は、スウェーデンで約0.4グラムのCO₂を出します。
- 同じ依頼はアイルランドで約1.6グラム、ドイツで約2.5グラム、アメリカのテキサス州で約3.2グラムです。
- テキサスはスウェーデンの約8.5倍の排出量になります。
- オープンウェイトモデル(誰でも自分のデータセンターで動かせるAIモデル)は、Vercelの資料によると、2026年6月に全体の29%を占めました。4月は11%でした。
なぜ場所で差が出るのか
データセンターの電気は、その場所の電力網から来ます。石炭や天然ガスなどで作られた電気が多い地域では、CO₂が多く出ます。水力や風力などが多い地域では、少なく済みます。そのため、同じ機械を使っても、どこで動かすかで排出量が変わります。
なぜ大事なのか
AIを使う企業の多くは、自分たちがどれだけCO₂を出しているか知りません。これまでの数字は、平均値に推測の量をかけて作られたものが多く、確かめることができませんでした。依頼ごとに計算して見える化すれば、買う側が本当の数字で比べられます。国際エネルギー機関は、2030年までにデータセンターの電気使用量が約945テラワット時へ、2倍以上になると予測しています。
今後の注目点
- 他のAI会社も、依頼ごとの排出量を公表するかどうか。
- 計算方法が水やエネルギーなど、ほかの環境への影響まで広がるかどうか。
- 買う側が、排出量を理由にどこでAIを動かすかを選ぶようになるかどうか。
用語解説
- Berget AI
- AIのサービスを提供するスウェーデンの会社です。
- オープンソース
- 設計図にあたるソフトウェアの中身を、誰でも見たり使ったりできる形で公開すること。
- CO₂
- 二酸化炭素。地球温暖化の原因になる温室効果ガスです。
- オープンウェイトモデル
- 学習後の重みが公開されていて、誰でも自分の環境で動かせるAIモデルです。
- データセンター
- コンピュータを大量に置いて、インターネットのサービスを動かす施設です。