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Popcorn Time:放置された更新サーバーがMacユーザーを脅かす
セキュリティ2分で読めます
セキュリティ研究者のEye Researchが、Popcorn Timeの一種であるアプリの古いアップデート用サーバーが乗っ取られる危険があったと発見しました。Eye Researchは自らサーバーを押さえ、修正を配信しました。
何が起きたのか
Popcorn Timeは、違法にコピーされた映画などをダウンロードせずに見られることで有名になったアプリです。その一種であるTime4Popcornは、今も一部のパソコンに残っています。元の開発者はこのアプリのアップデート用サーバーを放置していました。Eye Researchは、攻撃者がそのサーバーを乗っ取り、アプリを使うパソコン上で好きなプログラムを動かせることを見つけました。macOSでは、システム全体を操作できる最高権限(root権限)でも実行できたとされています。
数字で見る事実
- 問題は2025年11月に見つかった
- 当初は最大170万台のmacOSパソコンが影響を受けると見積もられた
- 現在の推定では25万台から35万台が影響を受けた
- アップデーターはシステム起動のたびに動き、場合によってはそれ以上の頻度で動いた
- WindowsとAndroidも影響を受けた
なぜこうなるのか
このアプリは、もう開発されていないのに、今も自宅のサーバーにアップデートを確認しに行きます。持ち主のいないサーバーは、誰でも乗っ取れる状態になります。乗っ取られると、アップデーターが利用者のパソコンに有害なプログラムを送り込みます。この仕組みは、攻撃者が「ボットネット」を作るときによく使われます。ボットネットとは、乗っ取った機器の集まりを遠くから操る仕組みのことです。
なぜ大切なのか
Eye Researchは、利用者の許可を取らずにサーバーを書き換えました。修正プログラムは、ウイルスを調べるサイトVirusTotalで悪意あるファイルと判定されたこともあります。修正は危険なアップデーターを止めるだけで、アプリ自体の穴は残っています。そのため、利用者はこのアプリを削除する必要があります。Eye Researchは、このドメインをこの種の攻撃と戦う団体Shadowserver Foundationに渡しました。
今後注目すべき点
- 影響を受けたパソコンがきちんと掃除されるか、また古いアプリの使用をやめるか
- Shadowserver Foundationがドメインをどのように監視するか
- hack.luのカンファレンスでのEye Researchの発表の詳細
用語解説
- Popcorn Time
- 映画などを、ダウンロードせずに見られるようにしたアプリ。違法コピーの作品を扱ったことで知られる。
- Eye Research
- 今回の問題を見つけ、サーバーを押さえて修正を配信したセキュリティ研究者のグループ。
- VirusTotal
- ファイルを多数のウイルス対策ツールで調べられるオンラインサービス。
- Shadowserver Foundation
- インターネット上の攻撃を監視し、被害の減少に取り組む非営利団体。
- ボットネット
- 乗っ取られた多数の機器が、攻撃者の命令で動く仕組み。
- root権限
- パソコンのすべてを操作できる最高の管理者権限。