KR — ZDNet Korea
[寄稿] 大学・公共研究機関のR&Dに19.2兆ウォンを投じるも、技術料収入は2800億ウォンどまり
政策・産業2分で読めます
韓国の大学や国の研究所は、研究開発(R&D)に多くのお金を使っています。しかし、特許から得るお金はとても少ないという意見記事です。
何が起きたのか
韓国の大学と公的研究機関は、1年に約19兆ウォンを研究開発に使っています。一方で、技術を売って得たお金は約2,780億ウォンでした。使ったお金のうち、戻ってきたのは約1.4%だけです。政府は、特許(知的財産、IP)を研究とより強く結びつけ、特許をお金に変える計画を発表しました。
数字で見るポイント
- 大学と公的研究機関の研究開発費:1年に約19兆ウォン
- 技術料収入:約2,780億ウォン(研究開発費の約1.4%)
- 2024年の国の研究開発による特許出願:44,079件。約87%は韓国国内だけに出願
- 応用・開発研究のうち、知的財産戦略と結びついたものは3.2%だけ
- 2006〜2023年の韓国の標準特許:51,439件。そのうち政府の研究開発から生まれたものは3.2%。大企業を除くと46.1%に上がる
特許とは何か
特許とは、発明を他の人が勝手にまねすることを防ぐ法律上の権利です。多くの国が重要な技術の特許を急いで出願しています。出願が遅れると、大事な特許はすでに他の人のものになっているかもしれません。記事では、ある大企業が100億ウォンをかけた技術を、既存の特許を先に調べなかったために売れなかった例が紹介されています。また、韓国の公的研究は、お金をどれだけ稼いだかではなく、特許の出願件数で成果を測ってきたとも書かれています。
なぜ大切なのか
特許は使われて初めて役に立ちます。売ること、ほかの会社に使わせて料金を得ること、標準に関わる特許をまとめて使えるようにすること、訴訟などでお金を得ることができます。記事では、国の研究所ETRIが去年、特許から515億ウォンを得て過去最高になったと紹介しています。その成功は、国際的な標準に関わる海外特許に力を入れたことによるものでした。記事は、特許の数ではなく、主要な市場で登録され製品に使われるような、役に立つ結果で研究を評価すべきだと主張しています。
これから注目したいこと
- 新しい知的財産計画が、AIや人型ロボットの研究の進め方を本当に変えるか
- AI特許検索ツール(AI-IPソリューション)が、配るだけでなく実際の研究で使われるか
- 評価の仕組みが、費用は高くても多くの収入を生む海外特許を評価するようになるか
- ETRIが目標とする年間1,000億ウォンの特許収入を達成できるか
用語解説
- R&D
- 研究開発。新しい技術や製品を生み出すための研究と開発のこと。
- IP
- 知的財産。特許など、人の考えや発明から生まれた権利のこと。
- ETRI
- 韓国の代表的な国立の研究所。情報通信技術などを研究している。
- 標準特許
- 国際的な標準(決まりごと)を実現するために欠かせない特許のこと。