US — Ars Technica
Kalshi、州の賭博法の差し止め請求が相次いで退けられ敗訴が増加
政策・産業2分で読めます
予測市場の Kalshi(カルシ)が、アメリカの裁判で連続して負けています。州のギャンブル法を止めてほしいという訴えが、複数の控訴裁判所に退けられ、さらにアーカンソー州からも新たに訴えられました。
何が起きたのか
2つの連邦控訴裁判所が、Kalshi がコネチカット州、ニューヨーク州、ネバダ州の法律を止めようとした申し立てを退けました。同じ時期に、アーカンソー州の司法長官も Kalshi を訴えました。各州との争いの中心は、Kalshi のサービスに州のギャンブル法が当てはまるかどうかです。Kalshi は、自社は「スワップ」を提供しており、規制するのは米国商品先物取引委員会(CFTC)だけだと主張しています。
数字で見るポイント
- 控訴裁判所による却下は2件(コネチカット州、ニューヨーク州、ネバダ州の案件)
- アーカンソー州の訴えは州裁判所に出された新しい訴訟
- アーカンソー州の法律では、電子的な賭けのアカウントは21歳以上が条件
- Kalshi は18歳の人にも賭けをさせていたと州は主張
背景
予測市場とは、スポーツや出来事の結果に対して、お金を賭けるような形で取引できるサービスです。Kalshi は、これは賭博ではなく金融商品だと説明しています。一方で州は、州のルールに従わずに賭けを提供していると見ています。トランプ政権は Kalshi の味方をしており、ドナルド・トランプ・ジュニア氏が Kalshi のアドバイザーを務めています。
なぜ大事なのか
この争いは、新しいオンラインサービスに、州の賭博ルールと連邦の金融ルールのどちらが当てはまるのかを決める大事な例です。若者がお金を賭けられるかどうかという安全面の問題もあります。裁判所の判断が続けば、他の予測市場の運営にも影響が出るかもしれません。
今後注目すべきこと
- Kalshi が上級裁判所に再び訴えるかどうか
- アーカンソー州の訴訟がどう進むか
- 他の州が同じような訴えを起こすかどうか
- CFTC や連邦政府がどの立場を取るか
用語解説
- Kalshi
- アメリカで予測市場を運営する会社。出来事の結果に対して取引できるサービスを提供している。
- 予測市場
- 出来事の結果を当てる形で、お金を使って取引するサービスのこと。
- 控訴裁判所
- 下の裁判所の判断を見直す、上級の連邦裁判所のこと。
- CFTC
- 米国商品先物取引委員会。先物やスワップなどの金融取引を規制する政府機関。
- スワップ
- 将来のお金や価格の動きを、当事者同士で交換する金融の取引のこと。
- 司法長官
- 州の法律を守らせ、州を代表して訴訟を起こす役職のこと。