US — The Verge
ほぼ誰でもホワイトハウスのIPアドレスへのアクセスをレンタルできる
セキュリティ2分で読めます
ホワイトハウスのネットワークの一部が、外部の人に「住宅用プロキシ」として貸し出されていたという報告です。セキュリティ会社が、数ドルで利用できる状態だったと指摘しています。
何が起きたのか
セキュリティ会社のLayer3 IntelとSynthientが、ホワイトハウスのネットワーク上で住宅用プロキシの動きを見つけました。住宅用プロキシとは、家庭のIPアドレスを借りて、インターネットの通信をそこ経由させる仕組みです。これにより、本当の発信元を隠すことができます。ホワイトハウスの機器の一部が、この仕組みに使われていたとみられています。
数字で見るポイント
- 2025年10月5日から11月3日まで、28の住宅用プロキシサービスがホワイトハウスのネットワーク経由で通信していました。
- この通信の多くは、東部時間の午後5時から深夜0時ごろに起きていました。
- Layer3 Intelは、「数ドルを払って申し込めば、誰でも使える状態」だと警告しています。
住宅用プロキシとは
アプリやブラウザの拡張機能には、第三者の部品(SDK)が入っていることがあります。その部品が、利用者の知らないうちに機器をプロキシの中継点にしてしまうことがあります。そして、その中継点の利用権を第三者が売ります。広告の確認や品質テストなど正しい使い方もあります。しかし、悪意のある人が、地域制限を回避したり、ボットネットを作ったり、他人のアカウントを乗っ取ったりするためにも使われています。
なぜ大事なのか
国のトップが使うネットワークが、誰でも借りられる経路になっていたかもしれないからです。ある機器が、夜遅くまで使われていたことから、個人の機器が感染している可能性も示されています。見えない形で通信が使われると、被害の原因を突き止めにくくなります。
今後注目すべき点
- ホワイトハウスが、感染した機器や不正な通信をどう調べ、対策するか。
- Rave(ウォッチパーティーのアプリ)に、プロキシの部品が入っていたかどうか。
- Infatica(ヴラディミル・フォメンコ氏が創業したプロキシサービス)など、関係するサービスへの調査が進むかどうか。
用語解説
- SDK
- アプリに組み込んで機能を追加する、開発者向けの部品のセットです。
- Layer3 Intel
- ネットワーク上の不審な通信を調べるセキュリティ会社です。
- Synthient
- インターネット上の脅威や不正な通信を調べるセキュリティ会社です。
- Infatica
- 住宅用プロキシを提供するサービスです。創業者は、2016年の選挙システムへの攻撃に関係した会社の持ち主とされています。