UK — The Register
米当局が食品小売業者に警告:冷凍庫へのハッキング拡大中もサイバー防御を緩めるな
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米国の政府機関が、業務用の冷凍庫を狙うサイバー攻撃が欧州で続いていることを受け、米国のスーパーにも同じ対策を取るよう呼びかけました。米国では攻撃の記録はまだ確認されていません。
何が起きたのか
米国のFBIや国土安全保障省などの政府機関は、業務用冷凍庫を管理する機器を守るよう、事業者に強く求めました。冷凍庫はインターネットにつながっていて、そこを悪意ある人たちに狙われる危険があります。欧州では、正体不明のハッカーが数千台の遠隔操作できる冷凍設備に侵入しています。
数字で見るポイント
- 2026年10月中旬から、フランス、ベルギー、アイルランド、ルクセンブルク、スウェーデンの数百店のスーパーで、数千台の冷凍設備が攻撃されました。
- 攻撃を受けると、庫内の温度が最大50℃(122°F)まで上がることがあります。
- 2026年8月、米国の軍事基地で冷凍庫の故障により食品が傷みました。国防総省は、サイバー攻撃の疑いがあるとみて調べています。
- 2026年7月、イランのハッカーが、インターネットにつながった制御機器を使って米国の100以上の水道システムに侵入しました。
なぜ冷凍庫がねらわれるのか
最近の冷凍設備は、遠くからスマホなどで操作できる便利な機械です。しかし、インターネットにつながっていて、パスワードが初期設定のままのものも多くあります。こうした弱い部分を使って、ハッカーは設定を勝手に変えたり、不正なプログラムを送り込んだりします。
なぜ大切なのか
温度がおかしくなると、食品が傷むだけでなく、火災が起きたり、薬が効かなくなったりする恐れもあります。そして、傷んだ食品を食べた人が病気になる危険もあります。店や工場だけでなく、暮らしを支える社会全体に関わる問題です。
これから注目したいこと
- 米国の店でも攻撃が見つかるかどうか。
- FBIや政府機関が、攻撃の詳しい情報を公表するかどうか。
- 機器をつくる会社が、ソフトの修正(パッチ)を出すかどうか。
- 店が、機器をインターネットから切り離すなどの対策を進めるかどうか。
用語解説
- FBI
- 米国の連邦捜査局。犯罪や、サイバー攻撃の捜査を行う政府機関です。
- パッチ
- ソフトの弱点を直すために配る、小さな修正プログラムのことです。