VN — VnExpress
地球の核が漏れている
宇宙1分で読めます
中国の科学者たちは、地球の中心部(核)から物質が今も少しずつ外へ出ている可能性があると発表しました。これまでの考えを覆す、新しい研究です。
何が起きたのか
中国の研究チームは、地球の核から水素、ヘリウム、タングステンという物質が、今も上の層へ出ている可能性を示す証拠を見つけました。研究は2025年10月9日付けの科学誌『Science Advances』に載りました。チームは、核と、その外側のマントルが、地球の46億年の歴史の間ずっと物質を交換してきた、と結論づけています。
地球の中はどうなっているのか
生まれたばかりの地球は、とても熱く、ほとんどがマグマでした。冷えるにつれて、重い物質は沈んで核になり、軽い物質はマントルと地殻になりました。このとき、初期の元素の一部が地球の奥深くに閉じ込められたと考えられています。
主な数字と事実
- 地球の歴史は約45億年(46億年とも書かれています)
- 研究は2025年10月9日付けで発表
- 調べた物質は水素、ヘリウム、タングステン
- 調べた火山岩は、アイスランドやカナダのバフィン島などの海洋の島で見つかったもの
研究のしくみ
研究者たちは、コンピューターによるシミュレーションと機械学習(AIの一種)を使いました。水素の「同位体」、つまり重さが少し違う仲間の割合を調べて、物質がどう動いたかを追いました。火山岩も手がかりになります。火山岩には、地球の奥から上がってきた物質の痕跡が残っているからです。
なぜ大切なのか
これまで、地球の奥深くは生まれた後ほとんど変わらず、ほぼ切り離されていると考えられてきました。今回の研究は、その考えを大きく変えるかもしれません。地球の中がどのように変わってきたのかを知る手がかりになります。
用語解説
- Science Advances
- アメリカの科学誌で、研究論文を公開しています。
- 同位体
- 同じ元素でも、重さが少し違う仲間のことです。
- タングステン
- とても重く、硬い金属の元素です。
- マントル
- 地球の核と地殻の間にある、厚い層のことです。
- 機械学習
- コンピューターが大量のデータからパターンを学ぶ技術です。