UK — The Register
CISA、PHP2Shellの攻撃を確認 研究者が成功した悪用を観測
セキュリティ2分で読めます
アメリカ政府のサイバーセキュリティ機関CISAは、PHP2Shellという2つの重大な脆弱性(セキュリティの穴)が実際に攻撃に使われていると発表しました。ウェブで多く使われるPHPというプログラムが狙われています。
何が起きたのか
CISAは、PHP2Shellの2つの脆弱性を「悪用が確認された脆弱性」の一覧に追加しました。連邦政府の機関は、10月29日までに修正しなければなりません。以前は「まだ攻撃は確認していない」としていましたが、考えが変わりました。どちらの穴も、ログインなしで攻撃者が自分のプログラムを動かせてしまうものです。
数字で見るポイント
- 2つの脆弱性は、どちらも危険度を表す点数が9.2(10点満点に近い、とても高い値)です
- 修正版は10月21日に公開されましたが、AWSは10月17日にはすでに攻撃の試みを見つけていました
- 研究者は、3つのおとりサーバーで35回、攻撃が成功したと記録しました
- デルフト工科大学の研究チームは、600以上のIPアドレス、70の国から5万件以上の攻撃を確認しました。そのうち171のアドレスは、実際に攻撃コードやマルウェア(悪意のあるプログラム)を送っていました
少し前の状況
PHPは、多くのウェブサイトを動かすために使われているプログラムです。そのため、1つの穴が見つかると、非常に多くのサーバーに影響が及ぶ可能性があります。以前は、SophosやPalo Alto Networksが攻撃を見つけたと発表しましたが、後に「スキャンや失敗した試みだった」と訂正しました。
なぜ大切なのか
攻撃者は、ただ入口を探しているだけではなく、実際にサーバーを乗っ取ろうとしています。CISAは、組織の人にも早く直すよう呼びかけています。ただし、期限が法律で決まっているのは連邦政府機関だけです。PHPを使っているなら、できるだけ早くバージョンを上げることが大切です。
これから注目すること
- CISAが、どの組織が被害を受けたのかを発表するかどうか
- 10月29日の期限までに、連邦政府機関がどれだけ修正できるか
- 古いPHPを使い続けているサーバーが、いつ攻撃されるか
- PHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35などの修正版への更新が進むかどうか
用語解説
- CISA
- アメリカの政府機関で、国のサイバーセキュリティを守る役目をもつ組織です。
- PHP
- ウェブサイトを作るときによく使われるプログラム言語です。