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中国の数学の天才、米国を離れ帰国してAIに挑む
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中国の天才数学者マ・ティエウ氏が、アメリカを離れて中国の中国科学技術大学(USTC)に戻ります。純粋な数学の研究から、人工知能(AI)の研究に力を入れる予定です。
何が起きたのか
28歳の数学者マ・ティエウ氏が、アメリカでの仕事を辞めて、中国安徽省合肥市にあるUSTCに移ります。USTCは11月1日に発表し、同氏が同大学の「一般人工知能研究所」と「幾何学・物理学研究所」で准教授になると明らかにしました。マ氏は、これからは数学だけでなくAIに時間を使うと話しています。
マ氏はどんな人?
2年前、マ氏はチームの仲間と一緒に「ヒルベルトの第6問題」という有名な古い問題の解決に貢献しました。この問題は、目に見えない小さな原子の世界が、水や空気のような流体を支配する、なめらかで予測しやすい法則とどうつながるのかを問うものです。この成果は数学の名門誌『Annals of Mathematics』に掲載されました。マ氏は16歳でUSTCの天才児向けの特別校に入り、小学6年生のころから大学レベルの微積分を独学で学んでいました。
数字で見るポイント
- マ氏は28歳で、2023年にプリンストン大学の数学プログラムで博士号を取得しました
- その後、ミシガン大学で働いていました
- USTCの天才児向けの特別校は、毎年約40人を受け入れています
- その特別校の生徒の約90%が、中国内外のより高いレベルの大学で学び続けています
AIへの考え方
マ氏は、AIがすぐに非常に高い能力を持つようになると考えています。将来はAIがヒルベルトの第6問題を解く可能性もあるとも話しています。今後2〜3年で、主な関心を「AIエージェント」に移すかもしれません。AIエージェントとは、人の手を借りずに自分で作業を進めるプログラムのことです。マ氏は、証明の問題に取り組むqmd-proverというシステムを作りました。さらに、アイデア、証明、確認、論文の執筆をひとつの自動化された流れにまとめようとしています。
なぜ重要なのか
一流の科学者がAIに目を向けていることを示す出来事です。マ氏は、将来の数学の発見はコンピュータによってなされるかもしれないと考えています。また、中国が新しいAI研究センターを作ろうとしていることもわかります。その例として、2026年1月に開所したUSTCの研究所が挙げられています。
用語解説
- USTC
- 中国科学技術大学。中国の安徽省合肥市にある大学です。
- Annals of Mathematics
- 数学の分野で権威のある学術誌です。
- qmd-prover
- マ氏が作った、証明の問題に取り組むシステムの名前です。