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中央銀行、デジタルユーロ導入への道筋を整備
政策・産業2分で読めます
欧州中央銀行(ECB)は、将来のデジタルユーロを支える中核のネットワークを作る企業グループを2つ選びました。デジタルユーロは、現金と並んで使える電子版のユーロです。
何が起きたのか
ECBは、イタリアのNexiとドイツのDeutsche Telekomが率いるチームを、重要なネットワークサービスの運営役に選びました。もう1つのチームは、スペインのTelefónicaと、Indraの子会社Minsaitのチームです。こちらは別の独立したネットワーク事業者になります。どちらのチームも10年間の契約を結びます。このネットワークは、デジタルユーロのサービスを動かす基盤のデータセンターをつなぎ、銀行や決済会社が安全に使えるようにします。
数字で見るポイント
- 両チームとも契約期間は10年です。
- ネットワーク事業者を2つに分けたのは、1社だけが回線を支配しないようにするためです。
- 2025年10月、ECBはオフライン決済や不正対策などを含む5つの分野で、枠組み契約も結びました。
- ECBは2029年に開始したい考えです。2027年にはパイロット(試験的な導入)を始める予定です。
デジタルユーロとは
デジタルユーロは、ユーロをデジタルの形にした計画です。現金を置き換えるものではなく、現金に加えて使えるものになります。欧州の中央銀行は、米国の大手決済会社に頼らずに済む選択肢を作りたいと考えています。ただし、この計画には法律の枠組みがまだ必要です。欧州議会、EU理事会、欧州委員会は、委員会が出した法案について、2025年7月から話し合いを続けています。
なぜ大切なのか
デジタルユーロがあれば、欧州は米国企業に頼らず、自分たちの決済手段を持てます。ネットワーク事業者を2つにしたのは、片方が故障しても仕組みを止めず、1社だけに依存しないためです。ただし、この計画はまだ法律が成立することが前提です。そのため、今後の予定は変わる可能性があります。
今後の注目点
- EUがデジタルユーロの法律を通すかどうか。
- 2027年のパイロット(試験導入)がいつ始まるか。
- 2029年の開始前に、ネットワークなどの仕組みがどのように作られ、試験されるか。
用語解説
- Nexi
- イタリアの決済サービス会社で、カードなどの支払いを処理します。
- Deutsche Telekom
- ドイツの大手通信会社で、通信回線やネットワークを提供します。
- Telefónica
- スペインの大手通信会社で、通信サービスを世界各地で提供しています。
- Minsait
- スペインIndraの子会社で、IT(情報技術)サービスを提供する会社です。