US — Ars Technica
カリフォルニア州、トランプ政権の「ばかげた」州ブロードバンド法撤廃要求に抵抗
政策・産業1分で読めます
カリフォルニア州は、米トランプ政権から連邦のブロードバンド(高速インターネット)補助金を受け取る一方で、州のネット中立性ルールなどを守り続ける構えを示しました。
何が起きたのか
カリフォルニア州は、トランプ政権から14億2000万ドルのブロードバンド補助金を受け取ることにしました。ただし、州のネット中立性法などの通信規制を止めるようにという政権の要求には応じていません。州は、この条件に異議を申し立てる権利を残しています。州は、受け取ったお金の配り方を遅らせたり、取りやめたりする可能性もあります。
数字で見るポイント
- 補助金の制度全体は420億ドル(BEAD計画)
- カリフォルニア州が配備に使う予定の額は14億2000万ドル
- 対象となる場所は27万571か所
- 最終的には最大18億6000万ドルを受け取る可能性がある
なぜもめているのか
米国の商務省の一部である電気通信情報局(NTIA)は、昨年、補助金を受ける通信会社(ISP)に対して、州が料金規制やネット中立性のルールを適用しないと約束することを条件にしました。州は、この条件が州の憲法上の権利を侵害すると主張しています。ネット中立性とは、通信会社がインターネット上のデータを、特定のサービスだけ速くしたり遅くしたりしてはいけないというルールです。
なぜ大切なのか
州の規制をやめるかどうかは、補助金を使うための条件として大きな意味を持ちます。州が条件に反対しつつお金は受け取るという形は、今後、州と連邦政府と通信会社の間で法律の争いが続く可能性を示しています。
今後の注目点
- 州が条件に異議を申し立てるかどうか
- 補助金の配り方が遅れるか、取りやめになるか
- 州の司法長官が、問題を起こす通信会社を処罰する権利を保つかどうか
用語解説
- BEAD
- 全米で高速インターネットを広げるための、総額420億ドルの連邦補助金制度です。
- NTIA
- 米国商務省の一部で、通信やインターネットの政策を担当する機関です。
- ISP
- インターネット接続サービスを人々に提供する通信会社のことです。
- ネット中立性
- 通信会社がデータを不公平に扱わないようにするルールのことです。
- BEAD計画
- BEADの日本語での呼び方で、地方の未整備地域にインターネットを届けるための制度です。