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アップルの中国AIパートナー、順風満帆ではなかった道のり
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アリババのAIモデル「Qwen(クウェン)」が、アップルの中国向けAI機能に採用されました。Qwenは、社内の反対や人材の流出など多くの困難を乗り越えて成長してきました。
何が起きたのか
11月4日、アップルの「Apple Intelligence」が中国でベータテスト(試験的な公開)を始めました。Siri(シリ)や文章作成ツールなど一部の機能で、アリババのQwenが使われています。Qwenは2023年に登場したモデルの一族で、短い期間で世界に知られる存在になりました。
数字で見る Qwen
- 2026年の最初の7か月で、AIモデルの公開サイトHugging Faceでの Qwen のダウンロード数は20億回を超えました。
- Qwenのダウンロード数は、GoogleやMetaを大きく上回りました。
- 2025年4月に出た Qwen3 には8つのオープンモデルがあり、最大のモデルは2350億のパラメータ(AIの調整用の数値)のうち、一度に220億だけを使う仕組みでした。
社内で認められるまでの道のり
Qwenは2023年4月に「通義千問」として発表されました。その後、モデルの中身を公開し、誰でも使える「オープンソース」を戦略の中心にしていきました。ただ、アリババの社内でも最初から第一候補だったわけではありません。一部のチームはMetaのLlamaを使い続けていました。開発者からの改善の意見は、Qwen2.5の機能拡張にも役立ちました。
なぜ大切なのか
Qwenの成長は、中国のAI競争の激しさを示しています。さらに、最先端のAI開発には大きな資金と計算資源が必要ですが、優秀な研究チームは自由に素早く決めることを大切にします。この両方のバランスをどう取るかが、今後の大きな課題です。
今後注目すべき点
- Apple Intelligence の中国での試験運用が、正式な提供につながるかどうか。
- Qwenの開発チームで続く人材の入れ替えと、組織の体制が安定するかどうか。
- 中国のAI競争で、DeepSeekなど他社との差がどう変わるか。
用語解説
- Qwen
- アリババが開発したAIモデルの一族で、文章や画像などを扱う技術です。
- Apple Intelligence
- アップルが提供するAI機能の総称で、Siriや文章作成などに使われます。
- Hugging Face
- AIモデルやデータを共有する、世界的に使われているインターネット上の場所です。
- オープンソース
- プログラムやAIモデルの中身を公開し、誰でも使ったり改良したりできる方式です。
- DeepSeek
- 中国のAI企業、またはそのAIモデルの名前です。R1は推論(考えながら答える力)が強いモデルです。