UK — The Register
アップル、iCloudを「監視クラウド」に 公開共有リンクの確認を開始へ
セキュリティ2分で読めます
Apple は、誰でもリンクから開けるiCloudの共有リンクにあるコンテンツを、「有害なコンテンツ」がないか調べると発表しました。ただし、「有害」が何を指すのかは説明していません。
何が起きたのか
Apple は、iCloud の「リンクを知っている全員」向けの公開共有リンクを、今後チェックすると発表しました。対象は、URL を知っている誰もがアクセスできるように作られたリンクだけです。特定の人に直接共有したものは対象外です。チェックは、iOS 27.3、iPadOS 27.3、macOS 27.3、visionOS 27.3 のバージョンで始まります。Apple はサポートページでこの計画を公開しました。
数字と大事なポイント
- 対象は iOS、iPadOS、macOS、visionOS のバージョン 27.3 です。
- 27.3 は開発者向けベータ版が火曜日に公開され、正式版は 12 月に出る予定です。
- 公開リンクで共有されたものは、「高度なデータ保護」を有効にしていても暗号化が外れると Apple は説明しています。
- Apple は、有害なコンテンツを見つけたら、移動、拒否、変更、削除ができ、アカウントを止めることもできるとしています。
なぜ話題になっているのか
iCloud には「エンドツーエンド暗号化」という仕組みがあります。これは、データを送る人と受け取る人以外は中身を読めない仕組みです。今回の公開リンクでは、その暗号化が外れます。そのため、Apple が中身を見て調べられるようになります。これまで Apple は、個人の写真などを守るためのプライバシー保護を強くアピールしてきました。
なぜ大切なのか
「有害なコンテンツ」の意味がはっきりしていないため、何が消されるかを利用者が予測できません。Apple が法律機関に知らせる場合もあると述べています。児童への性的虐待の画像や、ウイルスなどは確かに問題です。一方で、政治的な理由で内容が消される心配もあります。見る人が中身を調べるのか、コンピューターが自動で判断するのかも、まだ説明されていません。Apple はこの記事の取材には回答していません。
今後注目すべき点
- Apple が「有害なコンテンツ」をどう定義するか。
- 人がチェックするのか、AI や自動システムが判断するのか。
- 12 月の正式版リリース時に、仕組みや説明がどう変わるか。
- プライバシー団体や利用者からの反応。
用語解説
- iCloud
- Apple が提供する、写真やファイルを保存して他の機器と共有できるクラウドサービスです。
- visionOS
- Apple の Vision Pro などのヘッドセット向けの基本ソフトです。
- macOS
- Apple の Mac パソコン向けの基本ソフトです。