UK — The Register
AIがInfosysの成長を鈍らせ、同時に同社を支えている
ソフトウェア2分で読めます
インドのIT大手Infosys(インフォシス)は、AIで売上の一部を伸ばしている一方、AIによる値下げ圧力で全体の成長が鈍ると見込んでいます。
何が起きたのか
Infosysは最新の四半期決算を発表しました。AI関連の売上は前の期から29%増え、会社全体の収入の10.5%を占めるまでになりました。しかし、全体の売上成長は前年同期比で1.5%にとどまりました。お客さんは、AIを使えばサービス料金が安くなると期待しており、その分の値下げが長期契約にすでに組み込まれています。
数字で見るポイント
- AI関連売上:前の期比29%増、全収入の10.5%
- 第2四半期の売上成長:前年同期比1.5%
- 今年度の売上成長の予想:当初1.5〜3.0%から、1.0〜2.0%に下方修正
- 今年前半の新規契約:88億ドル。そのうち68%は新しいお客さん
- 株価:過去12か月で25%以上下落
背景をやさしく説明すると
これまでITサービス会社は、人が作業した時間に応じて料金を取ることが多くありました。AIで作業が速くなると、同じ仕事をより少ない時間でできるため、料金も下がりやすくなります。Infosysは、利益率を約21%に保つため、安値で契約を取りにいかないと話しています。また、業務の効率化を進める「Project Maximus」にも取り組んでいます。
なぜ大事なのか
AIは、IT会社にとって新しい仕事を生むチャンスであると同時に、今ある仕事の値段を下げる力にもなります。Infosysの例は、多くのIT会社が同じ悩みを抱えている可能性を示しています。さらに、アナリストが同社の評価を下げていることから、市場も将来を心配し始めていると分かります。
今後注目すべきこと
- AI関連の新しい仕事が、値下げによる売上減をどこまで埋められるか
- Project Maximusで利益率を21%近くに保てるか
- 小売りやハイテク業界の支出が回復するか
- 下半期(同社の業績が落ちやすい時期)の結果
- 同業他社も同じように値下げ圧力を受けるか
用語解説
- Infosys
- インドのIT・ビジネス向けサービス会社。企業のシステム開発や運用などを手伝う会社です。
- AI
- 人工知能。コンピューターが文章や画像を理解したり、作業を助けたりする技術です。
- Project Maximus
- Infosysが社内の作業を見直し、効率を上げるために進めている取り組みです。