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Quad9(DNSリゾルバ)、フランスから撤退
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Quad9は、フランスの裁判所の判決を受けて、11月24日からフランスでの無料のサイバー保護サービスを停止すると発表しました。DNSという、インターネットの「住所録」のような仕組みを使ったサービスです。
何が起きたのか
フランスの裁判所が、Quad9に不利な判決を出しました。判決は、beINという会社の訴えを認めたものです。beINは、スポーツ番組の著作権を守るため、海賊版の疑いがあるウェブサイトへの接続をブロックするよう求めていました。Quad9はこの判決に従えないと判断し、フランスでのサービスをやめることを決めました。
数字で見るポイント
- 罰金は、もともとの1日58万ユーロから、1日1,000ユーロへ大きく減りました。
- サービス停止日は11月24日(火曜日)です。
- Quad9は非営利の団体で、サービスは無料です。登録も本人確認も必要ありません。
- Quad9は、数億人のインターネット利用者を守っていると説明しています。
そもそもDNSとは
DNSは、「google.com」のような名前を、コンピューターが使う番号(IPアドレス)に変換する仕組みです。Quad9のような「再帰的DNSリゾルバー」は、この変換を代わりに行うサービスです。Quad9は、危険なサイトへの接続を止めることで利用者を守ります。一方、beINは、このサービスで海賊版サイトへの接続を止めてほしいと求めました。Quad9は、海賊版の問題は、コンテンツを置いているサーバーの側で解決すべきだと主張しています。
なぜ大事なのか
この件は、インターネットの仕組みを守るべきか、著作権を守るべきかという難しい問題を示しています。Quad9は、フランスの利用者だけを判別する仕組みを持っていないため、フランスだけでブロックするのは技術的に無理だと説明しています。無関係な第三者にブロックを求めることは、インターネット全体に悪い影響を与えるとQuad9は考えています。フランスの利用者は、大切なセキュリティ保護を失うことになります。
今後注目したいこと
- 11月24日以降、フランスの利用者が別のDNSサービスへ移るかどうか。
- beINや他の権利者が、同じような裁判を他のDNSサービスにも起こすかどうか。
- フランスやヨーロッパで、DNSサービスの責任をどう定めるかという議論の行方。
用語解説
- Quad9
- 無料で使えるDNSサービスを提供する、スイスの非営利財団です。危険なサイトへの接続を止めて利用者を守ります。
- beIN
- カタールの会社で、フランスにも事務所があります。スポーツ番組の放送権を持っています。
- DNS
- インターネットで、サイトの名前を番号(IPアドレス)に変える仕組みです。インターネットの住所録にあたります。
- 再帰的DNSリゾルバー
- 利用者の代わりにDNSの問い合わせを調べて答えを返す、サービスやコンピューターのことです。
- ブロック
- 特定のサイトへの接続を止めることです。
- 著作権
- 作品を作った人が、その作品をどう使うかを決める権利です。無断でコピーや配信をすると侵害になります。