Hacker News
Linux 7.3 リリース
ソフトウェア初登場 555ポイントコメント250件
Linux カーネル 7.3 が正式に公開されました。Linux の中心部分である「カーネル」の新しいバージョンで、過去最大級の規模になりました。
何が起きたか
Linux を作った Linus Torvalds さんが、Linux カーネル 7.3 を公開しました。予定どおりの日曜日の公開です。これで次の版 7.4 の「マージウィンドウ」が翌日から始まります。マージウィンドウとは、新しい変更を取り込むための約2週間の期間のことです。Torvalds さんは家族旅行中で、翌日の朝は船の上で海に潜る予定だと書いています。
数字で見るリリース
- 取り込まれた変更(コミット)は 18,765 件
- 開発に関わった人は 3,021 人
- そのうち初めて Linux カーネルの開発に参加した人は 807 人
- Torvalds さんによると、このリリースは「あらゆる面で記録を更新した」規模です
主な新機能
今回の目玉には、binfmt_misc の拡張、大きなコンピュータ向けの性能改善、すべての操作に失敗するだけの新しいファイルシステム failfs、fchroot() というシステムコール、BPF プログラム用の CPU ごとのデータ、sched_ext のサブスケジューラ機能の完成、仮想マシン向けの作業セット追跡、ntfs3 ファイルシステムの代替データストリーム対応、SMB サーバーの多くの改善などがあります。
なぜ大切か
Linux カーネルは、スマートフォン、サーバー、多くの機器の土台になっています。今回の変更がとても多いことは、開発に参加する人が増えていることを示しています。新しい機能や性能の改善は、多くの利用者に間接的に届きます。
用語解説
- binfmt_misc
- プログラムの種類ごとに、どの実行ツールを使うかを決める Linux の仕組み。
- sched_ext
- CPU に仕事をどう割り当てるかを、プログラムで変えられるようにする仕組み。
- ntfs3
- Windows で使われる NTFS ファイルシステムを Linux で扱うためのドライバ。
- SMB
- Windows などでファイル共有に使われる通信の決まり。