UK — The Register
NHS、使っていないと回答した病院信託のPalantir効果を集計
政策・産業2分で読めます
英国の医療制度NHSが、パランティア社のデータ基盤を使っていないと言う病院が29あるのに、その効果を数えているという話です。政府は12月に契約を続けるかどうかを決めます。
何が起きたのか
医療団体Medactが情報公開請求で調べたところ、NHSの29の病院トラストが「パランティアのデータ基盤(FDP)を使っていない」と答えました。NHSイングランドは、これらの病院がFDPの効果を得ていると数えていました。Medactは、政府が契約を続ける理由を確かめるためにこの回答を集めました。
主な数字
- NHSイングランドは142の病院トラストがFDPを使っていると発表し、そのうち137が効果を得ていると説明している
- 29の病院トラストは、効果があると数えられているのに使っていないと回答した。これは137の約21%にあたる
- 契約額は3億3000万ポンド。2023年11月に結ばれた
- パンデミック中の6000万ポンドの契約は、競争入札なしで決まった
この話の背景
FDPは、病院などで別々に保存されている業務データを一つにまとめて、職員の仕事を効率よくするための仕組みです。パランティアは米国のIT企業で、この仕組みを作るコンソーシアム(共同事業体)の中心です。政府は2026年12月に、この契約を続けるかどうかを決めなければなりません。
なぜ大切なのか
国の医療に使うお金と患者の情報が関わるため、効果を正しく示すことが重要です。記事では、統計の監督機関がNHSに数字の正確さを求めたことや、契約をやめる場合の計画が十分に示されていないことも指摘されています。税金の使い道と患者のデータの安全を、国民が納得できるかどうかが問われています。
今後注目すべき点
- 12月に政府が契約を続けるか、やめるかを決めるか
- 議会の科学技術委員会が、契約をやめる場合の計画について政府の回答に納得するか
- NHSイングランドが、使っていない病院の効果をどう説明し直すか
用語解説
- Medact
- 健康と環境の問題に取り組む英国の医療団体。今回の調査を行った。