US — The Verge
メイン州のデータセンター反発が上院の支配権を左右する
政策・産業2分で読めます
アメリカのメイン州で、AIデータセンター(大量の電気と水を使うコンピューター施設)への反対が選挙の大きな争点になっています。この問題は、上院の多数派を決める選挙にも影響しそうです。
何が起きたのか
共和党のスーザン・コリンズ上院議員の最後の討論会で、観客の男性が「AIデータセンターは気候を壊し、水を汚している」と叫びました。データセンターの急な拡大が、メイン州で最も激しい選挙の争点の一つになっています。州議会は全米で初めて大規模データセンターの一時停止(モラトリアム)を可決しましたが、ジャネット・ミルズ知事が拒否権を使い、法律になりませんでした。その後も、町ごとに一時的な禁止を決めたり、住民投票にかけたりする動きが続いています。
数字で見るポイント
- 9月の世論調査で、76%の人が自分の地域にデータセンターを建てることに反対と答えました。そのうち58%は強く反対しています。
- メイン州の上院選は、一人あたりで見て米国史上最も費用のかかる上院選になる見込みです。
- 民主党は約8,100万ドル、共和党は約1億1,400万ドルを使う見通しです。
- 多くの選挙資金は、データセンター関連の業界から出ています。
なぜメイン州なのか
都市は土地や電力が足りなくなりつつあります。一方、メイン州には安い土地、使われなくなった工場や建物、豊富な川や湖などの水があります。そのため、大手IT企業や投資会社が注目しています。データセンター会社は、地域に長く続く仕事を作ると約束しますが、経済学者の研究では、建設が終わると雇用はほとんど増えないことが多いとされています。
なぜ大事なのか
この選挙の結果で、どの党が上院を支配するかが決まる可能性があります。また、データセンターやAIに関する国の政策にも影響します。つまり、メイン州の人たちの判断は、全米のデータセンターの建設の進み方を左右するかもしれません。電気代が上がるのではないかという不安も、人々が強く反対する理由の一つです。
今後注目したいこと
- 選挙の結果で、上院の多数派がどちらになるか。
- 町ごとの一時禁止や住民投票の結果。
- 電気代がどのくらい上がるか。
- 国のデータセンターやAIの政策がどう変わるか。
用語解説
- データセンター
- インターネットやAIを動かすための大量のコンピューターを置いた施設で、多くの電気と水を使います。
- モラトリアム
- 一定の期間、新しい建設や事業を止めることです。
- 拒否権
- 知事などが、議会で可決された法律に反対して成立させないようにする権利です。
- 上院
- アメリカの連邦議会を構成する二つの議会のうちの一つで、法律の審議や承認を行います。