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FAQ:輸入品に新たな手数料がかかる理由と、その狙い
政策・産業2分で読めます
EUの外から届く安いネット通販の荷物に、今日から1件あたり2ユーロの手数料がかかるようになりました。小包が急増しているため、その取り締まりの費用をまかなうことが狙いです。
何が起きたのか
今日から、EU(ヨーロッパの国々の大きな連合)の外にあるネット通販サイトから、EU内の買い手へ送られる商品に、2ユーロの手数料がかかります。中国やアメリカ、スイスなどからの荷物も対象です。期限は決まっていません。手数料は荷物の中の「商品グループ」ごとにかかります。例えば、ねじ、靴、ペンなどが別々のグループになります。支払うのは買い手ではなく、販売者か輸入者です。ただし、販売者は値上げで費用を消費者に転嫁するかもしれません。
主な数字
- 手数料は1つの商品グループにつき2ユーロです。
- 7月からは、EU外の商品に1グループあたり3ユーロの定額関税がかかっています。1ユーロ目からかかります。
- 7月より前は、150ユーロまでの荷物が関税なしでEUに入れました。
- 2025年、EUの税関は通販からの荷物を約60億個処理しました。そのうち約90%は中国からでした。
- 1日では1,600万個以上の小さな荷物になります。
なぜ荷物が増えたのか
Shein(シーイン)、Temu(テム)、AliExpress(アリエクスプレス)などの安いネット通販から、小さな荷物がヨーロッパに大量に届いています。荷物を一つずつ調べるには、お金も時間もかかります。EUは、新しい手数料でこの調べる費用をまかないたいと考えています。関税は、国の外から入る品物に国がかける税金のことです。
なぜ大切なのか
EUの緑の党に所属する欧州議会議員アンナ・カヴァツィーニさんは、この手数料で小さな荷物の数が減ることを期待しています。また、検査をしなければ、爆発するスマホの電池や、有害な子ども用おもちゃなど、危険な商品がEU内の市場に入ってしまうと警告しています。専門家は、手数料と関税の両方で、小さな荷物1つあたりの値段が目に見えて高くなると見ています。販売者は一時的に費用を負担するかもしれませんが、もともと利益がとても小さいため、長くは続けられないだろうと考えられています。消費者団体によると、通販サイトごとに定額関税の扱いが大きく違うこともわかりました。3ユーロより多くを請求する販売者もいて、それは販売者の利益になってしまいます。買う前に、値段の内訳をよく比べることが大切です。
これから注目すること
- 安い商品の値段が、販売者によって上がるかどうか。
- 新しい手数料で集めたお金がどれくらいになるか。また、業界が求めているように、市場の検査を良くするために使われるかどうか。
- 通販サイトが定額関税を同じやり方で扱うかどうか。
- 中国からの小さな荷物の数が本当に減るかどうか。
用語解説
- Shein
- 中国発のファストファッションのネット通販サイト。
- Temu
- 安い商品を扱うネット通販サイト。
- AliExpress
- 中国のアリババグループが運営する、世界向けのネット通販サイト。
- 関税
- 外国から国に入る品物に、国がかける税金。
- 欧州議会
- EUの法律づくりに参加する、EU各国から選ばれた議員が集まる議会。