UK — The Register
感染したAndroid TVボックス130万台のボットネットを摘発
セキュリティ2分で読めます
日本の警察と民間のセキュリティ会社のチームが、Androidのテレビボックスを大量に乗っ取っていた「ボットネット」を止めました。乗っ取りに使われた裏口(バックドア)は、中国の機器メーカーが最初から仕込んでいたとされています。
何が起きたのか
セキュリティ会社のチームが、XCPEという「裏口」を使った大規模なボットネットを停止させました。このボットネットには、200を超える国と地域の130万台以上のAndroid機器が含まれていました。Googleは、中国・深圳の機器メーカーVideostrong Technologyが、お金を稼ぐ目的でこの裏口を作り、運用していたと発表しました。
数字で見るポイント
- 感染した機器:130万台以上(200以上の国と地域)
- 2026年6月3日から10月1日までに、家庭や携帯回線につながったIPアドレス:380万以上
- 影響が及ぶ可能性のある別の感染機器:少なくとも1000万台(Googleの見積もり)
どうやって広がったのか
Videostrongは、テレビボックスなどの機器を出荷する前に、裏口を機器のソフトに組み込んでいました。買った人が家のネットワークにつなぐと、裏口を通じて犯罪者が機器を「中継地点」にできました。そのため、持ち主が気づかないうちに、その人のインターネット回線を使って悪い通信が行われていました。犯罪者は、アプリの追加や削除、設定の変更、更新の配信まで遠隔でできました。
なぜ大事なのか
家にある安いテレビボックスが、知らないうちに犯罪の道具にされてしまうことを示しています。買った人は何も悪いことをしていなくても、被害を受けてしまいます。また、この問題は「BadBox 2.0」という別の大きなボットネットと同じ仕組みに属しており、同じような機器がほかにも多くある可能性があります。
今後注目すべき点
- Videostrongが問い合わせに答えるかどうか(記事時点では返答がない)
- Googleが同社の機器に入れていたGoogleアプリを、今後どのように扱うか
- ほかの犯罪者グループが、別の経路で同じ機器を使い続けないか
用語解説
- Videostrong Technology
- 中国・深圳にあるハードウェアメーカーで、テレビボックスやプロジェクターなどを作っている。
- BadBox 2.0
- テレビボックスなどを1000万台以上感染させた、以前の大きなボットネットのこと。2025年3月に停止された。