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Binanceの約1兆円流出、北朝鮮ハッカー集団「TraderTraitor」の犯行か
ブロックチェーン2分で読めます
世界最大の暗号資産取引所Binanceから、約63億ドル(約1兆円)相当の暗号資産が盗まれました。ブロックチェーン分析会社2社は、北朝鮮のハッカー集団「TraderTraitor」の犯行の可能性が高いと分析しています。
何が起きたのか
10月29日に、暗号資産取引所Binanceがハッキングを受けました。攻撃者は同社エンジニアのノートパソコンに侵入し、不正に出金したとみられています。Binanceは入出金をすべて止めました。大半の暗号資産は、わずか約20分で流出しました。
数字で見る事件
- 被害総額は約63億6000万ドル(流出時の価格で計算)
- 被害は10種類のブロックチェーンに広がった
- 2025年のBybit事件(約15億ドル)の約4倍の規模
- 攻撃者は少なくとも36時間前から準備していた
- 凍結された資産は約27億〜28億ドル(分析会社によって数字が違う)
北朝鮮のハッカー集団とは
TraderTraitorは北朝鮮に関係するサイバー攻撃グループです。FBI(米国の連邦捜査局)は、2025年2月のBybit事件をこの集団の仕業と特定しました。今回も同じ集団が関わっていれば、約1年8カ月の間に過去最大級の暗号資産盗難を2回起こしたことになります。また、今回盗まれたお金は、9月のBitget事件で盗まれたお金と混ざっていたことも分かりました。
なぜ大切なのか
暗号資産は、銀行のように誰かが必ず守ってくれるお金ではありません。取引所が狙われると、利用者の大切なお金も失われるおそれがあります。盗まれたお金を取り戻すため、ステーブルコインの発行会社や捜査機関が協力して凍結を進めています。ただ、Binanceはまだ侵入の根本原因を詳しく発表していません。
今後注目すべき点
- Binanceが侵入の原因と対策を詳しく発表するか
- 凍結された資産が実際に取り戻せるか
- 捜査当局が北朝鮮との関係を公式に認めるか
- 入出金が再開される時期と利用者への影響
用語解説
- Binance
- 世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所です。
- TraderTraitor
- 北朝鮮に関係するとされるハッカー集団です。
- ステーブルコイン
- 米ドルなど決まったお金と価値が連動するように作られた暗号資産です。
- ブロックチェーン
- 取引の記録を多くのコンピューターで共有する仕組みです。