US — The Verge
バイナンスがハッカーに63億ドル流出、過去最大級の暗号資産盗難
ブロックチェーン2分で読めます
暗号資産取引所のBinance(バイナンス)から、約63億ドル(約6.3 billion ドル)もの資産が盗まれました。これまでで最大の暗号資産ハッキングとみられています。
何が起きたのか
Binanceは、約63億ドル相当の暗号資産が同社の取引所から盗まれたと発表しました。同社は、ユーザーの資産は安全だと説明しています。また、盗まれた資産のうち約30億ドルは、すでに凍結されたとしています。Binanceは、今回の損失をすべて補償すると約束しました。
数字で見る今回の事件
- 盗まれた額: 約63億ドル(これまでで最大の暗号資産の盗難)
- 凍結済みの額: 約30億ドル
- 同社の緊急準備基金: 約13億ドル(最新の評価額ベース)
- 会社資金から確保した額: 63億4000万ドル以上。そのうち50億ドルは、盗まれたのと同じ種類の資産で持っています
- 前の記録: 2025年に Bybit から盗まれた14億6000万ドル。今回はその約4倍です
攻撃の手口
Binanceは、最初は1人のエンジニアのノートパソコンが乗っ取られたのが原因かもしれないと考えていました。しかし、その後の調査で別の侵入口も見つかりました。Binanceの共同CEOは、「1回のクリックで起きた単純な攻撃ではない」と説明しています。また、今のところ暗号資産の鍵が漏れた証拠は見つかっていないとしています。
なぜ重要なのか
暗号資産の取引所は、世界中の人が大金を預ける場所です。そこが大きく狙われると、多くの人の資産が危なくなります。TRMやChainalysisという分析会社は、北朝鮮のハッキング集団TraderTraitorによる攻撃だとみています。ほとんどの盗みは、わずか20分ほどの間に起きたとされています。
今後注目すべき点
- 盗まれた資産が本当に全額補償されるかどうか
- 凍結された約30億ドルが取り戻せるかどうか
- 警察などとの協力で、攻撃者が特定されるかどうか
- 入出金の再開がいつになるか
- 暗号資産を狙う大規模な盗難が今後も増えるかどうか
用語解説
- Binance
- 世界最大級の暗号資産取引所で、ユーザーが暗号資産を売買・保管できるサービスを提供している会社。
- TraderTraitor
- 北朝鮮と関係があるとされる、暗号資産を狙うサイバー犯罪のハッキング集団。
- TRM
- 暗号資産の取引記録を分析し、不正な資金の流れを調べる会社。
- Chainalysis
- ブロックチェーン(暗号資産の取引記録をつなげた帳簿)を分析する会社。