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Show HN: Android端末で iOS 16.5 ファームウェア全体を実行
セキュリティ初登場 494ポイントコメント181件
HackiOS という研究プロジェクトが、iPhone 向け iOS 16.5 の中核部分を Android スマホや QEMU という仮想マシンで動かす方法を公開しました。Apple のカーネル(OS の心臓部)をそのまま使い、iOS の画面まで表示させます。
何が起きたのか
HackiOS は、Apple がオープンソースで公開している XNU カーネルを、Android スマホの部品の上で動かします。その上で、改造していない iOS 16.5 のユーザー領域(アプリや画面を動かす部分)を走らせます。自作の起動ローダーや、Apple 製の閉じたドライバーの代わりになる自作ドライバーを使っています。対応する環境は POCO X5 Pro 5G(Android スマホ)と QEMU(PC 上の仮想マシン)の 2 つです。
主な数字と事実
- 対象は iOS 16.5(カーネル版 xnu-8796.121.2)
- スマホは POCO X5 Pro 5G(Snapdragon 778G)
- ロック画面が出るまで約 20 秒
- Wi-Fi は 55〜90 Mbit/s
- CPU は最大 8 コア、大きいコアは 2.4 GHz
初めての人向けの説明
このプロジェクトは、スマホを壊さずに試せる研究用の仕組みです。スマホには何も書き込まず、fastboot という方法で一時的に起動します。電源を入れ直すと、いつも通り Android に戻ります。リポジトリには Apple の著作物は入っておらず、iOS のファイルは利用者が Apple の公式サイトから自分でダウンロードして取り出します。
なぜ重要なのか
Android の端末で、Apple の本物の iOS system を動かせた例は珍しく、OS の仕組みを学ぶ研究に役立ちます。一方で、Apple とは提携しておらず、通話、Bluetooth、App Store のサインイン、充電などは動きません。あくまで研究用の実験場であり、普段使いの ROM ではありません。
今後の注目点
- Metal によるアプリの描画がどこまで進むか
- セルラー通信や Bluetooth が対応されるか
- 充電など、まだ動かない機能が直るか
用語解説
- QEMU
- パソコンの中で別の種類のコンピューターを真似して動かすソフトウェア。
- fastboot
- Android 端末を PC から操作して、システムを一時的に起動させる仕組み。
- Metal
- Apple の GPU(画像処理装置)を使って、画面を速く描くための技術。