Hatena
高市総理「大至急、PHPパッチ適用を」Xで異例の要請 エンジニアは評価「経営層に伝わる」
セキュリティ初登場 412ポイント
高市早苗首相が、PHPという技術の「緊急」の弱点(脆弱性)を直すため、Xで「大至急」の対応を呼びかけました。首相が個別のソフトの弱点についてXで直接呼びかけるのは珍しいことです。
何が起きたのか
2026年10月21日夜、高市首相はXで、PHPの緊急の弱点について修正パッチ(直すためのプログラム)を「できるだけ早く入れられるように準備してほしい」と求めました。パッチは、その約1時間後の21日午後11時ごろに公開されました。首相は、すぐに直せない場合はウェブサイトを一時的に止めることも、危険を減らす有効な方法の一つだと述べています。
数字で見るポイント
- PHPの弱点は2件見つかった
- どちらも、ログインなしで遠くから悪意あるプログラムを動かされるおそれがある
- 修正版の公開前から、攻撃の試みが観測されていた
- 国内では、BASEやウマ娘、コドモンなど多くのサービスが緊急メンテナンスに入った
PHPと弱点(脆弱性)とは
PHPは、ウェブサイトを動かすときによく使われるプログラム言語です。弱点(脆弱性)は、プログラムの中のすきまのことで、悪い人に悪用されるおそれがあります。修正パッチは、そのすきまをふさぐための更新プログラムです。今回は、修正版が出る前に弱点の情報がネット上に流れ、攻撃に使える試作コード(PoC)も出回っていました。
なぜ大事なのか
ふつうは、システムを止めると仕事に影響が出るため、パッチの適用が後回しにされることがあります。首相が「止めることも有効な手段」と示したことで、経営者が止める判断をしやすくなるとエンジニアは見ています。「総理が発信したことで、経営層にもリスクが知られる」という声も出ています。
これから注目したいこと
- 各社がパッチを適用し、攻撃の被害が広がらないか
- 攻撃の試みがさらに増えるかどうか
- 国家サイバー統括室など政府の追加の呼びかけ
用語解説
- PHP
- ウェブサイトを作るときによく使われるプログラム言語。
- 脆弱性
- プログラムの弱点で、悪用されると危険なもの。
- パッチ
- 弱点を直すための更新プログラム。
- 国家サイバー統括室
- 国のサイバーセキュリティ(ネット上の安全を守る取り組み)を担当する政府の組織。
- BASE
- 誰でもネットショップを作れるサービスを提供する会社、またはそのサービス。