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ARTEXだけではない:日本を狙う3つの攻撃基盤に見るAI関与の実態
セキュリティ初登場 35ポイント
日本の組織を狙う攻撃で、AIがどこまで使われているかを調べた記事です。トレンドAI(TrendAI)の研究者が、攻撃者が公開したままのサーバーから3つの攻撃の仕組みを分析しました。
何が起きたか
この秋、日本の企業や団体が運営するWebシステムから情報が漏れたと相次いで発表されました。研究者は、攻撃者が公開状態で放置していたサーバーから、日本を狙う3つの攻撃の仕組み(攻撃基盤)を見つけました。AIがどれだけ関わっていたかは、事例ごとに大きく違いました。
主な数字と事実
- 事例A:AIが攻撃の工程全体を自動で動かしていたことを確認。19組織以上を狙い、そのうち日本は16組織以上。
- 事例B:人間が指示を出し、AIに計画や道具作りを広く手伝わせていたことを確認。日本の6,000以上のIPアドレスを調べ、数社を重点的に攻撃。
- 事例C:道具作りの一部でAIを使った跡が見られる(高確度)。日本のVPN機器などを多数狙っていた。
- ここに挙げた数は、確認できた範囲の最低限の目安で、実際はもっと多い可能性があります。
なぜ分かりにくいのか
攻撃の入り口は、今も昔も古いシステムや設定ミスです。研究者が見たのは攻撃者側のファイルだけで、被害を受けた側の記録は含まれていません。そのため、攻撃が成功したのか、被害がどれほど大きいのかは、このデータだけでは分かりません。研究者は、直接の証拠があるものを「確認」、複数の証拠が合うものを「高確度」、推定にとどまるものを「推測」と分けて書いています。
なぜ大事なのか
AIは攻撃の数とスピードを大きく上げました。しかし、攻撃者が狙うのは相変わらず「鍵のかかっていない扉」です。だから、古いシステムを更新し、設定ミスをなくすことが、今も一番大切な守りの方法です。AIが関わったかどうかにかかわらず、この基本は変わりません。
今後注目したいこと
- 研究者が、3つの事例の技術的な詳しい内容を個別の記事で発表する予定。
- 被害が疑われる組織への通知と、警察などの法執行機関への情報提供が進められている。
- 他国で見つかった同種のAI関与の攻撃の全体像がどう明らかになるか。
用語解説
- 攻撃基盤
- 攻撃者が一連の攻撃を回すために使うサーバー環境一式のこと。
- VPN機器
- 離れた場所から会社のネットワークに安全につなぐための機器。