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GPT-4o級モデルが自宅のPCで動いた! ローカルAIの常識を変える「Strata」 (1/5)
AI初登場 111ポイント
2026年9月に公開された「Strata」というローカルAI向けの技術が話題です。大きなAIモデルを、家庭用のPCでも動かせるようにする仕組みです。
何が起きたのか
9月24日に一般公開された「Strata」は、自分のPCの中でAIを動かす「ローカルLLM」のための技術です。Strataは、AIに必要なデータをVRAM(ビデオカードのメモリ)、RAM(PCのメモリ)、SSD(保存用の記録装置)に分けて置きます。そのため、ビデオカードのメモリが少ないPCでも大きなモデルを動かせます。筆者はRTX 4090搭載PCで試し、動作を確認しました。
数字で見る主な事実
- 対応しているのはAlibabaの「Qwen3.8-Flash-Next」だけ
- 総パラメータ数は125B(1250億)。ただし1回の推論で使うのは6B(60億)
- 筆者のテストで使ったモデル本体は83.86GB
- RTX 4090搭載PCで毎秒約80トークンの速さで文章を出力
- 以前の現実的な選択肢「Qwen3.8-27B」は、ハイエンドPCでも約16~19GBに圧縮した版が必要だった
なぜ今まで難しかったのか
これまでローカルAIで動かせるモデルの大きさは、VRAMの容量やユニファイドメモリ(CPUとGPUで共有するメモリ)の容量で決まっていました。モデルは数十GBにもなるため、一般的なビデオカード搭載PCでは動かせませんでした。MoE(Mixture of Experts)は、仕事に応じて一部の「専門家」だけを使う仕組みです。全体は大きくても、動くときの負担は小さくなります。
なぜ大事なのか
これまでは、高性能なAIを使うには、クラウド(インターネット上のサービス)に頼る必要がありました。Strataが本当に使えるなら、家庭のPCでも賢いAIを動かせるようになります。個人のデータを外に出さずに使えるので、使い方が大きく変わる可能性があります。
これから注目したい点
- 対応するモデルが「Qwen3.8-Flash-Next」だけなのか、ほかのモデルにも広がるか
- 一般的なPCでも同じ速さと賢さが出るか
- ファイルサイズが80GB超と大きいため、保存や配布の負担をどう減らすか
用語解説
- Strata
- PCのメモリとSSDを組み合わせて、大きなローカルAIを動かす技術。
- ローカルLLM
- インターネットのサービスを使わず、自分のPCの中で動かす大規模言語モデル(文章を理解して作るAI)。
- VRAM
- ビデオカードの中にあるメモリ。画像処理やAIの計算に使われる。
- MoE(Mixture of Experts)
- 仕事に応じて一部の専門家だけを使う仕組みのAIモデル。
- Qwen3.8-Flash-Next
- Alibabaが作ったAIモデル。Strataで動かせる唯一のモデルとして紹介されている。
- ユニファイドメモリ
- CPUとGPUが同じメモリを共有する仕組み。Mac StudioやDGX Sparkなどで使われる。