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10年前のCNNが皮膚がん診断で最先端のLLMを上回る
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古い小さな画像認識モデル(CNN)が、最新の大規模言語モデル(LLM)より皮膚がんを正しく見分けられた、という実験の話です。筆者は同じ200個のほくろや皮膚の病変で3つのAIを比べました。
何が起きたか
筆者は、皮膚の写真2種類(普通の近距離写真と、皮膚用の拡大鏡で撮った写真)をAIに見せて、病変の種類を当てさせました。2つの最新LLMは、皮膚がんの一種であるメラノーマを「良性のイボ状の できもの」と判断し、帰宅させてよいと答えました。一方、古いCNNは正しくメラノーマと答えました。
主な数字
- テストした病変は200個。すべて生検(組織を取って調べる検査)で診断が確定しているものです。
- CNNの正解率は125個、62%でした。
- 2つのLLMの正解率は84個(42%)と85個(42%)でした。
- 候補は6つの診断名から選ばれました。
- CNNは学習に約20分しかかけていません。
実験の背景
テストに使われた画像は、2025年に公開された一般向けデータセット「MILK10k」からとられました。この中には、皮膚科医が使う拡大鏡で撮った画像があります。CNNは2015年に発表された古いモデルで、公開されている皮膚科の画像で追加学習させています。筆者は、わざと最新ではないモデルを使ったと書いています。
なぜ大事なのか
最新のAIが、医師の判断を助けるほど十分に強いとは限らない、ということを示しています。皮膚がんを見落とすと、患者さんの命に関わることがあります。AIを医療で使うときは、どのAIが、どんな条件で正しいのかを確かめることが大切です。
今後注目すべき点
- 同じ実験が他のデータや別の病院の画像でも同じ結果になるか。
- LLMが皮膚科の画像に合わせて改良されたとき、正解率がどう変わるか。
- 医師の判断とAIを組み合わせると、見落としが減るか。
用語解説
- CNN
- 畳み込みニューラルネットワーク。画像を見分けるのが得意なAIの仕組みです。
- LLM
- 大規模言語モデル。文章を読んだり書いたりするAIのことです。
- MILK10k
- 皮膚病変の画像を集めた公開データセットです。