UK — The Register
トーバルズ氏:AIは熟練開発者には有用だが、「ドライブバイ」パッチは勘弁してほしい
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Linux の生みの親リーナス・トーバルズ氏が、Linux カーネルのコードを書くときに AI を使い始めました。AI の使い方そのものより、コードの質が大事だという話です。
何が起きたのか
Linux の作者リーナス・トーバルズ氏が、Linux カーネル(OS の中心部分)のコードを書くのに AI を使うようになりました。これに対して、AI を嫌う人たちから強い反発がありました。筆者は、トーバルズ氏は今も自分の基準を守っていると考えています。
押さえておきたい事実
- カーネルの開発者会議(プラハで開催)で、Sasha Levin 氏が発表した。
- メンテナーたちは「Assisted-by タグ」を廃止(非推奨)することに決めた。
- このタグは、提出したコードに AI を使ったかどうかを書くためのものだった。
- 今後は、AI を使ったかどうかを書く必要がなくなる。
背景を簡単に
AI の大きな課題として、AI が別の AI の作ったデータから学び続けると、内容が正しさから離れていく「モデルの崩壊」があります。また、AI がオープンソースのコードを学んでも、そのコードのライセンス(使用のルール)をあまり守らないという批判もあります。筆者はこうした問題を認めたうえで、プログラミングでは AI がすでに道具の一つになっていると述べています。
なぜ大事なのか
AI で作られたコードには、正しく理解されないまま提出される「いい加減なパッチ」が混ざる危険があります。一方で、経験のある人が AI を使えば役に立つこともわかってきました。大切なのは、誰が AI を使ったかではなく、コードが良く、提出者がその内容を理解しているかどうかです。
今後注目すべき点
- AI で書かれたコードの品質が、今後も保たれるか。
- メンテナーの負担が、AI によるバグ発見でさらに増えるか。
- AI を使ったことを書かない運用が、他のプロジェクトにも広がるか。
用語解説
- Assisted-by タグ
- コードを提出するときに、AI を使ったことを書くための目印。今は廃止が決まった。
- パッチ
- ソフトウェアを直したり追加したりするための、コードの変更データ。
- モデルの崩壊
- AI が AI の作ったデータから学び続けて、内容が正確さを失っていくこと。
- メンテナー
- プロジェクトのコードを確認し、取り込むかどうかを決める担当の開発者。