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最高深刻度のGitLabの脆弱性、12年分のリリースでリモートコード実行を許す
セキュリティ2分で読めます
GitLab(ソフトウェア開発の管理サービス)に、最も深刻な危険度の弱点が見つかりました。条件がそろうと、ログインしていない人が GitLab のサーバーで勝手にプログラムを動かせるおそれがあります。
何が起きたのか
GitLab は 2026 年 10 月 22 日に、最も高い危険度の弱点を修正しました。この弱点は「整数オーバーフロー」と呼ばれる計算ミスの一種です。特別に作られた「正規表現」(文字列を探すための決まったパターン)を処理するときに起きます。自分たちでサーバーを管理している会社の GitLab が対象です。GitLab.com などの GitLab が管理するサービスは、すでに修正されています。
数字で見るポイント
- 弱点の番号は CVE-2026-110264 です。危険度は最高の 10 点です。
- 2014 年 6 月リリースの GitLab 7.0 から影響を受けるとされています。約 12 年分のバージョンが対象です。
- 修正版は 19.5.1、19.4.3、19.3.6 です。古い版にも 19.2.9、19.1.9、19.0.10、18.11.13 の修正が出ています。
- GitLab は全世界で 5,000 万人の登録ユーザーがいるとしています。Fortune 100 企業の半分以上が使っているとのことです。
なぜ古い版まで関係するのか
GitLab は、長く使われている古い版にも修正を入れることがあります。これを「バックポート」と呼びます。今すぐ新しい版へ上げられない会社も多いため、古い版にも修正を配っています。ただし、古い版を使い続けている会社は、早めに修正版へ上げる必要があります。
なぜ大事なのか
GitLab には、会社のプログラムの元になるコード、接続情報(パスワードなどの鍵)、本番環境への入口が保存されていることがあります。そのため、サーバーを乗っ取られると、情報が盗まれたり、プログラムに悪い細工をされたりするおそれがあります。セキュリティ会社は、まだ攻撃の報告はないものの、犯罪者がすぐに狙い始める可能性が高いと見ています。
これから注目すること
- 実際に攻撃が始まったという報告が出るかどうか
- 自社の GitLab を、修正版に上げたかどうか
- GitLab が出した検出ルールで、攻撃の痕跡が見つかるかどうか
用語解説
- GitLab
- ソフトウェアの開発や管理を助けるサービスを作っている会社、またはそのサービスです。
- CVE-2026-110264
- この弱点に付けられた識別番号です。同じ弱点を世界中で同じ名前で呼べます。