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ネットバンキングにログインしたまま別作業は危険? 「ChatGPT Atlas」などのAIブラウザ7種でデータ窃取を検証
セキュリティ2分で読めます
AIがユーザーの代わりにWeb操作をする「AIブラウザ」7種を調べたところ、4種で別のサイトの情報が盗まれる抜け道が見つかったという研究の紹介です。
何が起きたのか
米ワシントン大学の研究チームが、AIがユーザーに代わってWebを操作する「AIブラウザ」などを調べました。メールやネットバンキングの大事な情報が、悪意あるサイトに盗まれる危険があるかを確かめた研究です。その結果、7種のうち4種で、基本的な安全の仕組みを破れる道すじが見つかりました。
数字で見るポイント
- 調べたAIブラウザ・拡張機能は7種類
- そのうち4種類で安全の仕組みを回避できる道すじが見つかった
- 同一オリジンポリシーは1995年に導入された仕組み
- 研究論文は2026年4月に発表された
少しだけ仕組みの説明
普通のブラウザには「同一オリジンポリシー」という決まりがあります。これは、別々のサイト同士が互いの情報をのぞき見しないようにする仕組みです。そのおかげで、危険なサイトを開いていても、別のタブで銀行にログインした情報は守られます。ただしAIエージェントは人に近い権限を持つため、悪意あるサイトに隠された文章で「勝手に指示される」攻撃(プロンプトインジェクション)を受けるおそれがあります。
なぜ大事なのか
AIにWeb操作を任せると、とても便利になります。しかし、便利な機能ほど多くの情報に触れるため、守りも強くなければなりません。AIを使うときも、ネットバンキングにログインしたまま別のサイトを開くのは危険かもしれないと知っておくことが大切です。研究チームは各社に結果を伝えました。GoogleやMicrosoftなどからは丁寧な返答があった一方、返答がない会社や報告書の受け取りを断った会社もありました。
これから注目したいこと
- 各社が安全の穴をどう直すか
- AIブラウザがどこまでユーザーの情報に触れてよいかというルール作り
- 検証されたChatGPT Atlasは2026年8月にサービスが終了したこと
用語解説
- AIブラウザ
- AIがユーザーの代わりにWebページを開いたり、予約や入力をしたりするブラウザのこと。
- プロンプトインジェクション
- 悪意あるページに隠された文章で、AIに不正な指示を出させる攻撃のこと。
- 同一オリジンポリシー
- 別々のWebサイト同士が互いの情報を勝手に読めないようにする、ブラウザの基本の安全ルールのこと。
- ChatGPT Atlas
- OpenAIが提供していたAIブラウザ。今回の検証対象の一つで、2026年8月に提供が終了した。