JP — ITmedia
HIS子会社、約14万人の個人情報流出の可能性 委託先のラクスライトクラウドに不正アクセス
セキュリティ2分で読めます
旅行会社HISの子会社が運営するホテルの会員、約14万人分の個人情報が外部に漏れたおそれがあります。メール配信を任せていた会社が攻撃を受けたことが原因です。
何が起きたのか
HISの子会社H.I.S.ホテルホールディングスは、「変なホテル」などを運営しています。同社のメールマガジンを配信していた外部の会社、ラクスライトクラウドが不正アクセス(外から無断で侵入されること)を受けました。その結果、ホテル会員の名前とメールアドレスが流出したおそれがあると発表されました。
数字で見るポイント
- 流出したおそれがある会員は約14万人
- 流出のおそれがあるのは、氏名とメールアドレス
- クレジットカード情報は含まれないとしている
- ラクスライトクラウドは10月21日に不正アクセスを確認し、サービスを緊急停止した
- 攻撃者はAPI用サーバ2台に侵入した(APIは別のソフトをつなぐための窓口)
背景を知ろう
ラクスライトクラウドは、メールを大量に送るサービス「ブラストメール」を手掛けています。ラクスという会社の子会社です。ホテル側は、メールを配信する作業を外部の会社に任せていました。そのため、任せた先が攻撃を受けると、自社の会員情報も危なくなります。また、H.I.S.ホテルホールディングスは、プログラム言語PHPの弱点を直すため、予約サイトのバージョンアップも終えたと説明しています。
なぜ大切なのか
個人情報が漏れると、迷惑メールや詐欺に使われるおそれがあります。会社は、情報が悪用された場合は適切な対策をとり、個人情報保護委員会(個人情報を守るルールを見る国の機関)にもすぐ報告するとしています。仕事を外部に任せる場合でも、情報を守る責任は会社にあることがわかる出来事です。
今後の注目点
- ラクスライトクラウドの報告をもとに、詳しい調査がどこまで進むか
- 情報が悪用された被害が出ていないか
- 漏れた人への連絡や案内がどう行われるか
- ブラストメールのサービスがいつ再開されるか
用語解説
- ラクスライトクラウド
- メール配信サービス「ブラストメール」などを手掛ける、ラクスの子会社です。
- H.I.S.ホテルホールディングス
- 旅行大手HISの子会社で、「変なホテル」などのホテルを展開しています。
- 不正アクセス
- 許可なく他人のシステムに侵入し、情報を見たり持ち出したりすることです。
- API
- 別々のソフトウェア同士をつなぐための決まったやりとりの窓口です。
- PHP
- ウェブサイトなどを作るときに使われるプログラミング言語です。
- 個人情報保護委員会
- 個人情報の扱いのルールを定め、守られているかを見る国の機関です。