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ByteDance、AI動画戦略を再構築
AI2分で読めます
ByteDance(バイトダンス)は、AI動画ツール2つを一つにまとめました。同時に、動画を作るAIモデル「Seedance」を外部の会社にも売り始めています。
何が起きたのか
ByteDanceのCapCut部門は、AI動画ツール「Xiaoyunque(シャオユンチュエ)」を「Jimeng(ジメン)」に統合しました。Xiaoyunqueは、台本から絵コンテと完成したエピソードを自動で作る短編ドラマ向けのツールです。Jimengは、画像や動画を作ったり編集したりする幅広いAIツールです。Xiaoyunqueの入口は、独立したアプリとして残されます。
なぜまとめるのか
2つのツールは、最初から動画を最後まで作る方向へ進み、機能が重なってきました。どちらもユーザーは増えていますが、そのぶん会社が得られる利益はまだ投資に見合っていません。動画を作るAIのアプリも多くなり、他社と違いを出しにくくなっています。そこで、資源を一か所に集める判断をしたと考えられます。
数字で見るポイント
- Kuaishou(快手)の「Kling 4.0」は今月公開され、長い動画の生成や、キーフレーム(動画の重要な場面を指定する機能)に対応しています。
- MiniMaxの「H3」は、広告、ネットショッピング、ゲームなどの仕事向けの利用をねらっています。
- ByteDanceのAI動画モデル「Seedance 2.5」は、Volcano Engineのapi(外部のソフトから機能を呼び出す仕組み)で使えます。文字、画像、動画、音声を入力でき、動画の編集や延長もできます。
- Seedanceを他社に貸し出すMaaS(モデルをサービスとして提供する事業)の売上は、JimengとXiaoyunqueの売上よりかなり大きいとされています。
なぜ大事なのか
競争の中心は、文字から動画を作るだけの段階から、思い通りに細かく操作して最後まで作れる仕事の流れへ移っています。もっと大きな変化は、アプリの下にあるAIモデルです。Seedanceが他社からお金を得られるなら、ByteDance自身のアプリは、成長や利用の続きやすさ、お金を稼ぐ力で価値を示す必要があります。アプリは真似されやすくなり、力はモデルを持つ会社に集まりつつあります。
今後注目したい点
- 短編ドラマ向けの海外アプリPineDrama(パインドラマ)が、今後も米国、ブラジル、タイなどで人気を保てるか。
- Jimengが、専門的な制作ツールとして利用者を増やし、収益につなげられるか。
- Dreamina(海外版のJimeng)の商業利用が広がるか。
- Seedanceを使う他社が増えて、MaaS事業の売上がさらに伸びるか。
用語解説
- ByteDance
- TikTokを運営する中国のIT企業で、動画やAIのサービスを多く持っています。
- Seedance
- ByteDanceが作った動画生成AIモデルで、外部の会社にも提供されています。
- Volcano Engine
- ByteDanceのクラウド事業で、AIモデルを企業や開発者に貸し出します。
- Jimeng
- ByteDanceのAI画像・動画作成ツールで、制作の幅が広いのが特徴です。
- Xiaoyunque
- 台本から短編ドラマを自動で作るAIツールです。今はJimengに統合されています。
- PineDrama
- ByteDanceの海外向け短編ドラマアプリで、広告を見て無料で楽しめます。