US — The Verge
Anthropic、AIブームのために天然ガスを燃やす
AI2分で読めます
AI会社のAnthropicが、株式公開に向けて提出した書類の中で、AIを動かすデータセンターが天然ガスに強く頼っていることを認めました。ガス価格の上昇や供給の問題が、同社のコストや計画にリスクになると述べています。
何が起きたのか
Anthropicは、米国証券取引委員会(SEC)に提出した「S-1」と呼ばれる書類で、データセンターが天然ガスに頼るようになっていると書きました。天然ガスは主にメタンというガスです。同社は、ガス代の高騰や供給網の問題で、データセンターの建設が影響を受けるかもしれないと説明しています。さらに、地球温暖化が進むと運営コストが増えるとも認めました。
数字で見るポイント
- Anthropicは昨年、テキサス州とニューヨーク州でデータセンターを広げるため、500億ドル(約7兆円)規模の計画を発表しました。
- 米国では、ガスは発電量全体の約40%を占めています。
- データセンターの電力需要は、今後5年で数十年分の大気質の改善を帳消しにするおそれがあると、テキサス州の研究は指摘しています。
なぜガスが使われるのか
AIの計算には大量の電気が必要です。電力網につなぐには長い順番待ちがあるため、会社は敷地内でガスタービンやガスエンジンを動かして電気をつくることがあります。ただ、タービンは品薄で、古くて簡単な型を使うと発電効率が下がり、汚染物質も増えます。
なぜ大事なのか
AIの成長は電力とガスの需要を一気に増やしています。その結果、電気代が上がり、住民が反対してデータセンターの建設が止まることもあります。AI企業自身が気候変動をリスクとして挙げていることは、AIの便利さと環境への負担のバランスが問われていることを示しています。
今後の注目点
- Anthropicが株式公開の手続きを進めるなかで、電力とガスの調達方法がどう変わるか。
- 規制当局が、データセンター会社に電気インフラの費用を多く負担させるかどうか。
- ガスタービンの品薄が解消されるか、また再生可能エネルギーの利用が増えるか。